第30章 ゲームクリア
風月二刀流、千塵万華(せんじんばんか)
左手を上へ、右手を下へ、刃は平行に剣先を後ろへ向けた状態で
相手の両手にある双方の武器を上へと弾き飛ばして無防備状態へしつつ
その回転の勢いを殺さず強めながら相手へ向き直った時点で貫胴になるよう回転。
攻防共に備えた二連撃。
狙いが一つの場合は二連重ねの四連重撃となる。
私は咄嗟に後ろへ武器を弾き飛ばされた時点で
その力を利用して後ろへ跳んで避けましたが完全に間に合うことはなく、掠めることとなりました。
回転してから私へ向き直るまでが早過ぎる。
飛流、風塵雷華(ふうじんらいか)
左手を下へ、右手を上へ、刃は右手は前、左手は後ろに剣先が向くように。
前に出した右手のクローを振り下ろし、防がせた直後に左手のクローを下から上へその武器ごと弾き飛ばす。
その瞬間左手のクローで両手の武器をけん制しつつ、右手のクローで突き刺す。
ケイトもまた咄嗟に後ろ上へ跳んで済んででかわしつつ、僅かながらに掠めていました。
風月一刀流、終の秘剣(ついのひけん)
霊感を駆使して感覚を凝集させることで気の連用法、気を剣に集中。
音速で小刻みに動かしつつそれによって生み出された衝撃波と共に後ろから前へと切り上げる。
そして動きが止まった相手を突き刺す。
先程と同様に身体を後ろへいなしながら避けつつ、最後の突きを払いました。
一刀流の技を各々両手ので共に行ってきたことから、その威力は実に凄まじかったです。
ただ、やはり動きが速過ぎて対処が間に合い切れず掠めました。
飛流、返しの秘剣(かえしのひけん)
相手が動き始めた瞬間、その動きに逆らわぬよう沿わせつつ
相手の剣を進ませようとする力に対し、自分の力も乗せて強めながらも横向きのそれを加えていって、その向きを強引に相手の方へと向けさせる。
すなわち逆手に取り、強烈なカウンターを食らわせる。
また再び後ろへ跳んでかわされました。
が、完璧にとは言い切れず、やはり掠めていたようです。
といったように
それらの技が交錯し合い、互いに決まり切ることはなく
掠った状態が続きに続き、HPも半分程度に近くなってきた。
50分に亘る激闘の末、それを制したのは…