第30章 ゲームクリア
ケイト「え?あそこ、国の土地じゃなかったの?」
クレハ「いえ、一部を買わせてもらっています。飛鳥時代から代々と続く家なので」
ケイト「へえ。山の上?」
クレハ「いいえ、麓に家があります」
ケイト「…スキー場とかあるとこらへん?」
クレハ「ええ!知っているんですか?」ぱあ
ケイト「いや…なんとなく、子供の頃に田舎だとか、冬に泊まらせて欲しいとか言い出している光景を感じたから;」
クレハ「なるほど;」汗&顔を曇らせる
テロップ『この話はフィクションです。実在しない家なのでご注意を』
ケイト「っていうか学校とか近所にないんじゃ?;噴火の可能性は皆無じゃないし」
クレハ「ええ。最初こそは遠すぎるとのことで自家用のヘリを利用していましたが」
『ヘリ!!?;』
クレハ「ええ、小学校の入学式の時です。それからはあまりにも目立つので車で来ていたのですが…」
アスナ「…やっぱり…差別?;」
クレハ「ええ。アスナやキリトに話すのは初めてでしたね。
こういった外見から差別を受け、6月に入った折に学級崩壊が起こって、その原因が私一人にあると、だから来ないで欲しいとの申し出があって、通信教育で教養を身に付けました」
『そりゃひどい;』
ケイト「こっちではそういう目には遭わなかったけど、ずっといじめを遭い続けて当たり前って環境だったよ」
クレハ「私の場合はすぐ離れられたので、それが続くことはなかったのですが…そちらも辛そうですね;」
ケイト「別の痛みがそれはそれであるだろうしねえ;ずっと耐え忍んできたわけだし」
クレハ「高校と大学では寮制の共学校を利用していて、武の道一筋で蹴散らし続けました」キラン
ケイト「それは楽しそう」にや&キラン
クレハ「高嶺の花ともてはやされて、いずれにせよ距離を取られて友達ができることなどありませんでした」ふっ
ケイト「なんか苦しそう…;」心配そう
クレハ「いえ、今は大丈夫です^^」にこっ
そう話し合っている折、味見を終えてから
匂いを出さないようパッケージのようなものに包み入れ出しました。