第29章 遭遇
それから後、耐久実験ということでミーすけを圏外に連れ出した後で爆缶をぶつけることになった。
ボス戦で戦えれば…そんな思惑から俺が提案したものだった。
それにクレハとケイトは頷いて、早速行われた。
が、ケイトは爆缶による大爆発を見つめながら少し不安そうな表情を浮かべていたわけで…
クレハ「大丈夫です。
私達のミーすけは、あの程度でやられるような子ではありません」微笑
ケイト「…うん!」微笑&頷
キリト「なんかクレハとケイトの子供みたいになってんだが!?;」
ケイト「嘘…」
クレハ「どうしたのですか?」
キリト「どれだけ減った!?」
ミーすけ「ぐおおおおおおおおおおっ!!」
翼をばたつかせながらうっとおしそうに炎を払った瞬間、火傷状態も消えた。
爆缶を使った結果
その時、ケイトの口から予想だにしない言葉が出てきた。
ケイト「HP…10分の1しか減ってない」
キリト「嘘だろ!?;」
ケイト「しかも…250レベルって……」
クレハ「地下階層の攻略はやめた方がいいでしょうね。
あなたのことだから全てマッピングは終えたのでしょうけれど」じとー
ケイト「ぐさっ!)…はい;」俯&汗
クレハ「それで、ボス部屋はあったのですか?」
ケイト「う~ん、あるにはあったんだけど階段もなかったんだ。
ミーすけのお母さんみたいで頼み込んで見せてもらったけど、それよりも下はなかったんだよ」
クレハ「そうですか…
それより、ミーすけの食事をどうするかが今後の問題ですね。
昼寝はいつものように共にするとして」
ケイト「そこなんだよねえ;
建物の入り口でまずつっかえちゃうだろうし、やっぱりウッドデッキしかないんだよなあ;」
クレハ「改築して、共に生活できるようにしましょう」微笑
ケイト「うん!そうしよう!^^」
そう二人が意気投合し合う中、俺とミーすけは何も話しかけることができなかった。
キリト「俺達の意見は?;」汗
ミーすけ「ぐおん♪」すりすり
珍しく俺にすり寄ってくるミーすけに、俺はスルーされた欲求不満を当て付けるように少し乱暴に撫で回しまくった。
といっても、俺の力はミーすけにとっては身体の痒さがマシになる程度に感じるらしく
気持ちよさそうにのどを鳴らしてて、挙句の果てにあくびまで出す有様だった…;