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白い流星【ソードアート・オンライン】

第5章 開拓者





ケイト「うおおおおおおおおおお!!!」

そう叫びながら突っ込んだ直後、目にも映らないほどの速度で切り裂きまくっていた。


ボスの周囲を瞬時に一人で囲うよう周りながら、ボスを翻弄しつつ切り裂き続けていく。

1回に付き、50回以上は切っているだろうか…



まるで…

いや、どこかで見た覚えが……



キリト「あ」

クライン「ん?どうした?」

キリト「いや…防具強化の時の手際に似ていて…」

クライン「あ…ホントだ」


よくよく見ると、バランスよく翻弄するよう計算された動き

強化の時にしていた動作を
短剣に持ち替えてしただけで、全身を隈なく狙ってできていた。


僅か30秒における250回通常攻撃。



スキル攻撃を発動させればどうなるだろうか…

若干、その考えが脳裏をよぎった。



その瞬間、ボスが動いた。


ボス「ぐおおおおおおおおおお!!」

大剣スキルが間近に迫る中、ケイトはある動きをした。


あろうことか、ボスへ突進することでかわした。



ケイト「怒涛連斬(どとうれんざん)!」


ボスの懐へ突進したのと同時進行で

双短剣を構えながら叫んだ直後、それは実現した。



双短剣突撃技。88連撃、刺突斬撃スキル。


左の短剣で突き刺しつつ中身を抉るよう、自身の左後ろへ斬り払う。
それと同時進行で、右の短剣でボスの横側から「左の短剣が突き刺した場所」まで斬り付ける。

その一動作が終わった瞬間、「突き刺した場所」にある右の短剣を抜きつつ、先程の左のと同様に突き刺す。
その瞬間に自身の右後ろへ斬り払い、同時進行で左の短剣でボスの横側から「突き刺した場所」まで斬り付ける。

それを同様に連続で繰り返し続けていく0距離スキル。

後ろから攻撃されてもそれさえも寄せ付けず、斬り払い続けられるほど余波が凄まじい。


最初の頃はスキルの動きにタイミングを合わせるのが非常に難しく、攻撃を終えるまでまで30秒もかかったとぼやいていたが

その当時は修業の甲斐あってか、僅か15秒へと縮んでいた。



そのスキルでボスのHPバーの全てが綺麗に吹っ飛び、スキルの中盤でありながら散っていった。


当のケイトは毒を受けることもなく、ダメージも皆無なまま…

第7層ボスは消えていった。




その圧倒的な勝利に、誰も言葉を発せずにいた。



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