第29章 遭遇
《お助け君》
・詳細
見た目は直径8cmのストップウォッチ、ボタンは上のみ。
開閉可能で右開きで開く。
繋ぎ目は隙間が一切無く、内部は圧縮空間となっている。
その内側にスキル反射素材が合成されている為、スキルによる衝撃を閉じ込めておくことができる。
無論外側にも合成されてある為、そのまま防御にも使用可能。
上にあるボタンを押すことで連動して穴が開き、直径5mmの開口口から
攻撃系スキルならば衝撃波が纏めて、移動系スキルなら予めした回数分出る。
・利点
光等の移動系スキルを使えない人が、そのスキルをいつでも自由に使える。
攻撃系スキルを予め蓄えておける。
そのまま防御板としても使える。
・欠点
閉じ込めておける回数に制限がある。
回数が多くなるにしたがって制限時間は狭まり、後処理に困る。
回数が多ければ多いほど爆発力は高まる。
といった感じです。
後に、スキルを反射するトラップの素材中に、物理攻撃をそのまま跳ね返す素材まであった為
それをもとにして衝撃反射板なるものをケイトが作り出し
爆缶全体に付与されることになったことで
その威力がお助け君攻撃スキル100回分と相違ない威力となったのは言うまでもありません…;
おまけに武器や防具、お助け君に至るまで合成されることで
一撃ごとによる耐久力の減り具合が圧倒的に減りました。
ちなみにそのトラップはモンスターが相手を倒すまで確実に閉じ込めておく為のそれであり
それを逆に逆手に取られるなど、運営側は思ってもみなかった事でしょう…;
その結果にヒースクリフは、これでもかと言うぐらい高笑いしていました。
「滑稽」というか「実にいい!」、「非常に興味深い!!」とまで称賛しており
思いもしない変化を楽しんでいるようにも見えました。