第29章 遭遇
ケイト「あはは…^^;
でも地下で真っ白だとあまりねえ;閉鎖空間だし;
あ、そうだ!」
『また変なこと考えたんじゃないだろうな)…;』じとー
そう手を打つケイトに対し、皆の怪しい視線が向かいました。
まあ、気持ちはわかります。気持ちは…;
ケイト「ならいっそ、私の家の近隣でやろっか。
《桜》の近場に、新種のフィールドボスが出たわけだし」
クレハ「そういえば新たに出たとの報告もありますね。
まだ未攻略ですが」
ケイト「うん、だからちょうどいいからそいつの攻略の時に合宿しよう。3日だけ」
『体感時間144年…;』ずううん
アスナ「あはは^^;」
ケイト「光を用いての修業の後には、必ず休憩時間をまた別に設けて逐一挟むよ。
修業3時間につき6時間休憩。
食事の時には検討会はあるけど短めにしておく」
『おお!!』『いいね!』
ケイト「前の合宿であれだけ詰め込んじゃったから、お詫びってことで。
光を付与した合宿自体、あの時が初めてだったから
皆にとっての感覚というか、加減が今一わからなかったもので…;
本当にごめんなさい;」ぺこり
キリト「皆悪気がないのは知ってるよ」
『うんうん』二度頷
ケイト「ありがとう^^;
基本の立ち回りや型は既に定着済みだから、応用発展編への磨き上げってことに重きを置こうと思う。
休憩中は桜の花見もできるし、近くに湖も山もあるからいい気分転換になるはずだろうし
空腹パラメータが来た場合は倉庫にたくさん備蓄があるから、いつでもすぐ大量に出せるし。
そうだ!いっそのこと休憩時間にも光を付与しよう!」
『ししょおおおおおおおお!!!!!』ぶわっ!!&ひしぃっ!!
そのケイトの言葉に、全員は気持ちが一丸となり、ケイトを抱き潰しました。
この時期を境に、今までのような『血みどろ合宿』ではなく
『幸せ合宿』と、周囲からの合宿に対する呼び名が変わったそうです。
そんなやり取りの後、光を付与し終えた時からボス戦がようやく始まりました!