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白い流星【ソードアート・オンライン】

第28章 運動会





デスゲームとなった後、迷宮に籠っていた理由はいくつかあるようです。



モンスターから攻撃を受け止めた時、痛みは発生しないが

防がなかった場合の『牙を突きつけられた感覚』が必ずしたそうです。

しかも噛み砕くつもりならば内側を抉るような痛みも付いてくるようで。


モンスター数が多ければ多いほどそれは多く

5秒前の時点でそれは発生し、当たる直前にはより強く、

当たった時には、現実の『痛み』と同じ感覚がするようです。

まるで実際の身体が傷付けられたような感覚に、当初は慣れなかったようです。


それに慣れる為にもトラップ部屋に居たのでしょうね。

まあ、『たくさん素材が手に入る』&『レベルも上がりやすい』&『AGIももっと上げられる』というおまけ付きなのでしょうけれど(じと目&溜息)



だからこそAGIを極めることで、一瞬でどんな攻撃にも対処できるようにする為

3週間ほど迷宮に籠り、なおかつ料理に没頭したそうです。


『どうせ食べるならおいしいものでしょ!』という考えからのようで

ケイトに会ってから街へ連れられ、ケイトから食べさせられた私は、現実と相違ないそれに喜ばしく感じていました。

そういったこともあって、料理を食べてきた経験という知識があるからこそ、その助言をすることになりました。



それからケイトは自殺する者達がいることを知り、

それを憂いて、そういった人達へ食事を無料で提供しだしました。


しかし止められない者がいるのも事実で、それは避けようのないこと。

そんな止められなかった自分を苛み、塞ぎ込んでいた時期がありました。

しかし止められた相手の方が圧倒的に多いのは周知の事実(198ページ参照)


生命の碑で泣きじゃくり続け(206ページ参照)、
当時のケイトは思い詰めるあまり自分が死のうとしたこともあった。

それを毎日隣で支え続けていたのが、私でした。


料理人の件や、『現実世界の料理を全て復元』を完成させるまで12月26日までかかり
27日に無料配布したことで数多の人達に喜ばれたこともあり(61,66~70ページ参照)


余計に互いへ抱く想いは高鳴り合っていき、募り合っていき…

気付いた時には、『互いにとって欠かせない《唯一の存在》』となっていた(357~362ページ参照)。


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