第28章 運動会
ケイト『台風の目、参戦人数は1800人。
青組と白組は3組ずつ、1組300人に分かれること。
帰って次の組へ棒を渡すまでのタイムで競って、逐一「1位に伴う10ポイント加算」されます。
でもってその競争は計算上30セットとなるよ。
一つの棒を掴んで走って行く人数は5人のみ、残り5人は護る役として順々に回していくこと。
ただしボスへの攻撃はなしで防御のみに武器や盾を使用すること。
各々への妨害行為はなく、手分けして連携するように!
ただフィールドボスが別の方へ向いている間に『すたこらさー!』ってのはありだ!
あとは各自で考えてね!』
エギル『先に言ってていいのか?;』
ケイト『うん。
AGI型はこっちのが少しだけ多いし、あっちはタンクが少し多い。
少し頭を捻ればすぐわかるだろうし戦略もある程度考えつくさ』
松野『あー!なんということでしょう!
このバカ団長、敵の手助けをしていることに気付けていません!!;』
ケイト『まあいいじゃん』
青組『よくない!!;』
白組『ありがとう!!』
ケイト『そして極め付けとして、回転する場はフィールドボスエリアの中央とする。
使用する棒は結構長いから頑張ってね!』
その解説と共に、第一組が出発した。
が、その後で流れてきた映像に誰もが黙り込みました。
開始後の参加選手達
「本当に台風ってどうすんだああああ!!;」
「何でフィールドボスエリア走らなきゃいけないんだあああああ;」
「そのエリア中央で回転ってきついにもほどがあんだろおおおおお;」
クライン「タンク!!誰かああああ!!;」
「取り巻きで手一杯だよ!!;」
その様子はまさに、阿鼻叫喚そのものでした。
その頃の観客席
ノーチラス「出たのが徒競走と障害物競走だけでよかった…;」ぼそ
ユナ「?どうしたの?エイジ君」
ノーチラス「いや、何でも;」汗
『普通のものが一つもない…;』
それが彼の感想のようです。
観客『………(はっ)
無理ゲーじゃねえかあああああ!!おい大統領!!;』
ケイト『ガンバ!』
全員『じゃないだろ!!;』