第28章 運動会
ケイト『これこそまさに、結束を見せる時!
青組5人×3組、白組5人×3組、合わせて30人!
その気になれば防御だけでもどうにかならあな!
かっかっかっ!^^』
『どこがだよ!!;』
ケイト『順々に回せよ。
護り役は棒の中央地点から20mまでは離れてもいいんだから、15m地点ぐらいで待ち構えて誘導するなりなんなりすればいいじゃん。
5人で防御、武器だけ弾いてその間に走り去るとか、引き付ける役を順々に変えてって循環させるとかさ。
中央から20m付近あたりで弾くとして、その回る地点は全員共通してんだ。
弾く方向さえ気を付ければ連鎖でちゃっちゃと回っていけるだろ』
『………それだああああ!!!』
クレハ「そんなに気安く教えてどうするんですか;」
ケイト「あ…
でもまあいいじゃん!攻略する為の手助けをしてくれてるんだからさ。
頭捻ったり工夫してんのは共通でも、戦闘面においてじゃない人の方が基本は多いんだ。
多少ぐらいいいだろ。攻略組の連中はその言葉で言わんとすることを瞬時に読み取ったようだし」
クレハ「もう大混乱になっていますよ?;」
そう指さす先、モニターに映った光景はこうでした。
クライン「おらこっちだこっちだ!!」がんがん!!←隣の人と刃合わせて鳴らす
キバオウ「おらこっちこんかい!!」がんがん!!←クラインと同様
リンド「ほらこっちだ!!」がんがん!!←クラインと同様
ワザと大きな音を立てて自分達の方へ誘導する中、同じ組の他の人達と連携しだした。
その三人の間をフィールドボスは右往左往しており
しびれを切らしてボスが一人へ襲い掛かろうとするも
その矢先に、後ろからフィールドボスの持つ武器のみをワザと弾いて気を逸らしたり
青組へ誘導しつつ、ギリギリでかわして攻撃をもろに防御させて時間を稼いだり
白組の護り役が取り巻きをトレインし、出発した青組へぶつけに来たり…
それこそ無数に、作戦や幅が増えていきました。
ヒースクリフが筆頭となって、いえ…
白組の方が攻略組に属する人が倍近く多い為、
各々が今までの経験をもとに最善策を考え出し、全ての連携が火を吹きました。