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白い流星【ソードアート・オンライン】

第28章 運動会





リズベット「納得いかないわ!

まあ試合に勝って勝負に負けた感じだけど」

シリカ「時速126kmで突っ込むなんてあんまりです;」汗

リズベット「そうよ!止められるわけがないじゃない!」


ケイト「地理を予め把握しとくんだったね。

実はこの作戦、集まる5分の間にグラウンドへ走ってく時思い付いたんだ。

STR0だから、どっちにしろ力勝負じゃ話にならないだろうから。


観客席から運動場へ真っ直ぐな坂があるでしょ?
それが後ろに行けば行くほど上に、そして急になってったんだ。

だからそういう坂があるのなら、利用しない手はない!

行動する範囲制限は付けられてないんだし、うまくいってよかったよ」

キリト「お前のそういうとこ、本当に感心するよ^^;」苦笑

アスナ「う~ん。確かにあんまりだけど…

早い話が、『目の付け所が違う』ってことかしら^^;」


リズベット「それはそうなんだけど…む~;」

ヒースクリフ「完敗だったね」

ゴトフリー「がっはっはっはっ!
まさかAGI全振りがあのような方法で生かされるとは思いもせんかったわ!!

発想力で負けた!ということであろうな!!
はっはっはっ!^^」


快活に笑う白組の介入で、その言い争いと険悪な雰囲気は一時落ち着きました。



ヒースクリフ「見事な作戦だったよ、ケイト君、クレハ君」微笑

その言葉と共に、握手を求めるようケイトと私へ右手を差し出されました。


クレハ「褒めるのなら、私ではなくケイトにお願いします。

私は彼女の補助として、共に加速できればと一言助言しただけです」

ケイト「でも、クレハの言う通り前後逆だったらあれほどの加速は無理だっただろうね。

ありがとう、クレハ^^」

クレハ「いえ、お役に立てたのならこれほど光栄なことはありません」微笑

ヒースクリフ「いやいや、どちらもあってこその物種だろう。

非常に楽しく、あれほどに熱く燃える戦いは今までになかった」にっこり

ケイト&クレハ『…(ふっ)

こちらこそ!』ぎゅっ!

私とケイトは共に、健闘を称えてヒースクリフの右手を握り締めた。


『その発想力が無かったことで負けた』。

また、『そういったルールにのっとった、最適な「勝つ方法」を見出せなかった』ということで流せたらしい。


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