第28章 運動会
参戦人数は1000人ずつ。
密閉空間でもある使用エリアは1000平方m。
横50m、縦20mで、それの中央である25m地点で左右へ分ける線が引かれています。
左の中央へ白組の籠、右の中央へ青組の籠といったように分かれています。
松野『各々エリアに別れましたねー?
では開始5秒前!4、3、2、1、開始!』
『うおおおおおおおおおおおおお!!!』
教会の子供を肩車する係は身長が高い人です。
おまけに玉を投げる人の近くに、玉を渡す係が必ず一人はいるように動いています。
その動きもまた、攻略課の7人組も身に付けている為、かごに入れる速さはどちらも拮抗していました。
キリト「いれる籠が広いとやりやすいな!」
アスナ「ええ!
でも途中でモンスターがちょいちょい取りに来るのがシャクよね!;」
キリト「でもそれはそれでしょうがない!それよりも多く入れれば勝ちだ!」
しかしあたりを駆け回って玉を集める人は気付いたそうです。
手持ちの玉を追いかけてくるモンスターを誘導し
玉を投げた瞬間、その軌道上にモンスターが入り込むようにと。
投げた玉がモンスターに当たった人の末路は単純。
攻撃され続けるので、それを避けようと必死にあたりを駆けまわるだけです。
それもまた結果的には妨害行為となっているので、勝利に貢献しているのかもしれません。
そして他にも…
「おりゃあ!」
「やったな!」
エギル『プレイヤーへ投げるのは禁止事項だ!双方共に-10点!!』
『えー!;』
そういった事態が起きていましたが私達は気にも留めず、必死に各々の役割を果たしていました。
その当時、私とケイトは籠へ玉をひたすら投げていました。
籠へ投げ入れるのに成功した人達には全員、各々10ポイントが配布される。
つまりを言うと、ボーナス競技でもあるのです。
その為、それらの点数が平等に行き渡るようにする為に
二手に分かれたのですが、それを一定時間が過ぎた時に役目を交代するようにしています。
そうしてあっという間に、長いようで短い2分間が過ぎていきました。