第28章 運動会
ケイト『次は玉入れでーす♪
参加する人達は集まって下さ~い。
実況代表、エギルに交代お願いしま~す。
昼からの綱引きの為、体力温存よろしく♪』
エギル『ああ』頷
玉入れは丸いものを集める趣味があるノンアクティブモンスターが集められた密閉エリアで行われます。
そして私とケイトがこれから全部参戦する種目の内の一つでもあります。
松野『玉入れは玉入れでも青と白のお手玉入れでぇ~す♪
こちらは団体競技となっており、四方3mの籠の中に入れます!
子供の方は大人の方に肩車してもらうでもありですよー。
そしてこの競技においての真骨頂とは、『妨害あり!ルール無用!』というえげつなさだ!
モンスターに投げつけて攻撃するのもありだけど倒すのが一苦労だからおすすめしないぞ!レベルも意外と高いからね!
地道にモンスターを避けるように籠へ投げ、お手玉1つにつき10ポイントをためるのがお薦めだ!
だがここならではの特有ルールもあるぞぉ!
相手の球に投げて入れるのを妨害、それが成功すれば+10ポイント。
しかし相手チームの籠の中に入れば-10ポイントされるから気を付けてね!
そしていずれにせよ外したら共通して-10ポイントだ!
皆さんお気を付けて!!』
ケイト「ふっふっふっ。
開始30秒前!皆のもの、わかれぇー!!」
ざっ!!
その掛け声がかけられた瞬間、青組が二手に分かれた。
正確には、球を一か所に集める係とそれを投げる係です。
AGIが多めであたりを駆け回りのに向いている方々が前者、
投剣スキルを持っており、投げるのに慣れている方々が後者となっています。
ちなみにケイトと私はどちらにも該当する為、それらのバランサーとして動くものとしています。
ヒースクリフ「想定内だ。ちょうど私も同じことを考えていたからね」にやり
ケイト「ええ!?;」
しかし考えることは白組でも同じだったようです。
結果として、どちらが籠へ多く入れるかという勝負へともつれ込んでいきました。