第27章 休息
クレハ「とりあえずケイト、食事が冷めてしまうのですが…;」
ケイト「あ!;そうだった!;」汗
今気付いたようで、隣に居る私のことなど気に留めず
一瞬で晩御飯へと意識を向け直し、バクバクと勢いよく食べ始めました。
大雨が降っていたはずの空も、気付けば晴れ渡っており…
その眩いばかりの星空の瞬きに…一瞬、殺意を憶えました。
私の心の中はこんなにも複雑な心情にとらわれているというのに…(わなわな)
ただでさえ色々と思い悩んでいたのに、何故!?
真逆にも見えるそれに苛立ちを感じて震える中
ケイト「クレハ、一緒に食べよ^^」にっこり
クレハ「…
(ふっ)ええ」にっこり
無邪気に笑って一緒に食べようと誘うケイトに、怒りは一瞬で霧散しました。
クレハ「そういえばクラインとは結婚していなかったのですね」
ケイト「うん。
全てを失った日に結婚できたらって、無理言って延ばしてもらってたんだ。
ホントは7月下旬ぐらいにしたかったんだけど、レッドギルドの件で色々あったからさ」俯
クレハ「ラフィンコフィン…あの時は大変でしたね。
誰かさんが死を偽装して」じろ
ケイト「だからごめんってば!;もぉ;」涙目
『あの時はああするしかなかったの!;尻尾出させる為だったの!;』
必死にそう涙目で叫ぶケイトを見て、私は笑った。
クレハ「ふふっ。知っていますとも。
すみません、悪戯が過ぎましたね^^」くすくす
ケイト「ホントだよ;怒ってるのかと思った;」
クレハ「怒ってませんよ。
それにしても、この味もうまく出せましたね」微笑
ケイト「私はもうクレハにキュンキュンよ//」ぼそっ
クレハ「?何か言いました?」
ケイト「何でもありません//」真っ赤
?耳まで真っ赤な理由とは一体?
その数分後、集中できる場所が欲しいとのことで…
何故か階段横に便所が増築されました。
SAOでは尿意や排泄物の類はなかったはず…
だと言うのに何故?
その謎の行動に、私は首を傾げるばかりでした。
それから後、直接ケイトへ尋ねると
『クレハに悩殺された所を見せたくなかったからなの。ごめんなさい(しゅんっ』と教えられました。
クレハ「逆にその態度に悩殺されるのだということは想定できないのですか!?//馬鹿!//」←照れ隠し