第4章 攻略組
数時間後、ドロドロになるまで待つ中
俺達は他愛もない話をしていて、お菓子をつまんでいた。
ポテトチップスまで細かく再現するのは流石だが…ここまで行くと、完璧主義を通り越してないか?;
と、ふと思った。
そうして、ドロドロになったそれが入ったものを零さないようにしつつ
そっと机へと置き、断熱性と燃えない材質だから机もスコップ無事なわけだが…
突如として、水をかけた。
キリト「え!!?;」
ケイト「う~ん…あと、2200って所かな」
じゅうううううううううううううううううう
金属の赤さから温度を読み取っているようで
ある程度熱した固体になるよう、加減しながら水をかけていった。
すると…固まってきて、液体の部分がなくなってきた。
そして数分も経たない内に、真っ赤な金属という状態になった。
キリト「こんな方法があるとは…複数の金属素材を、一つの金属素材とするんだな。
多分、重さが異様なのに持ち上げれてるのはセリオン防具一式のおかげか。
相変わらず凄いな;特に要求値が一切ないのが」
あれほど凄い防具となると、要求値はとんでもなく高くなる。
なのにそれが一切ない。
『「幾多もの獣を倒した、強い持ち主」と魂が認めたから?』という憶測が飛んでいるが、デマだと思っている。
ただ、5つまでならともかく
108個もの素材を一つにして製作するという方法自体が全く無かったから、イレギュラーとしてそのような事象になったのだろうと考えている。
だがトレード不可、売却不可なのはおそらくそれに宿った魂が要因だろう。