第27章 休息
ケイト「済んだことを咎めた所で、それは何にもならない。
だから、そのことはもうやめて」
クレハ「ならばあなたも、それを引き合いに出すのはやめなさい。
あなたが傷付いたり、ひどい目に遭って喜ぶなど、その当時のことは出さないで。
ちゃんと、あなたの目で、今のそれをちゃんと見て下さい」
ケイト「…はい!」
その目は真剣な眼差しで、それだけでようやく前に進めた気さえした。
クレハ「で、話は戻りますがあなたの人生の軸は?」
ケイト「んー…
自分を投げ出してまで無理をしない事?」
クレハ「そうですね。
きつい時は無理をせず、優先順位にのっとって後回しすること。
後回しできないほど切迫しているのなら、他の人に回すこと。
それらは絶対に護って欲しいです、個人的に」そっ
そう言いながら、彼女の額に私の額を重ねた。
ケイト「!…?」
クレハ「…あなたを大事に想う人のこと、くれぐれも忘れないで下さい。
そして相手にするのと同じぐらい、自分を大事にして。
あなたは、一人しかいないのですから」微笑
ケイト「…うんっ;」涙
クレハ「ぎょっ)!何故そこで泣くのですか;」
いきなり泣き出す彼女に驚く中
私の焦りに気付いてないようで、暴走が始まりました。
ケイト「だって…ものすんごく心配かけてたんだなって;
倒れて起きなかったのに、今更気付いて;
しかも『嬉しい?』って;目覚めてからの第一言が嬉しいってえええええ!!!!!;;
本気だったから余計に腹立つううううう;;;」ぐあああっ
頭を両手で抱えてぶんぶんと左右に激しく振るそれを見て
理解したからこそ、今後悔の念が山のようにやってきたのだと合点が行きました。
クレハ「あの、ケイト?;」
ケイト「大体いつも私はいっつもこんなっ;バカアアあああああああ;
後先考えずバカアアアアあああ;」
クレハ「落ち着きなさい;」
ケイト「ばかあほぼけなすかすばかもんあほんだらああああああ;」わああああん
クレハ「よしよし」なでなで
ケイト「わああああああああああああああ;;;」
それから泣きじゃくるケイトを落ち着かせにかかる中
何度も撫で続ける内、私に跳び付いて
何度も何度も『ごめん、ごめんねえええ!!;』と泣き叫んできました。
当の私はそうして欲しいわけではないのですが…;