第27章 休息
クレハ「……どうやら冗談ではないようですね;」
ケイト「当然だよ。
だって、そういう考え方ってわかんなかったし」
今までに一度もそう感じたことが無かったのでしょうね。
それでも、今私と話し合ってようやくその意図がわかった。
つまり腑に落ちたのでしょう。
クレハ「これで、前に進めますか?」
ケイト「…うん。少しだけ、わかった気がする」
クレハ「つまり…その部分だけ解らなかったから、流そうにも流せなかったと?」
ケイト「うん。あはは^^;
変だよな…
そういう態度がどうしても理解できないって、そればっかりだったのに
クレハの言葉を聞いて、『ああ、そうだったんだ』ってわかっちゃったんだ。
私だって、そういう感情が全くないわけじゃないからさ。
抱いたら失礼だし、されたら気分悪いから
それはやりたくないなって個人的には思うけど」
クレハ「なるほど。
それら全てが腑に落ちたと捉えていいのですね?」
ケイト「うん…大分と手間かけさせて、ごめんね」涙目
クレハ「そこは気にせずともいいのです」なでなで
ケイト「でも…随分と時間かけちゃって」しゅん
クレハ「いいえ。
それでもし再び悪夢にとらわれたとしても
それが普通なのだと思い込まなくなるだけで、十二分にお釣りがくるぐらいです。
それで自分を何度も何度も傷付けて、自虐行為で笑われた時には一体どうしようかと思いましたし」←405~415ページ参照
ケイト「ぐさっ)うっ;あの時は本当にごめんなさい;」しょぼーん&ずううん
肩を落としてしょげるその姿は、あまりにも可愛らしく…
雨に打たれた子犬のように見えるそれに、私は思わず笑いました。
クレハ「くす)…今はもういいのです。
それでまた質問なのですが」
ケイト「ん?」顔上げる
クレハ「『自分が傷付かないと誰も喜ばない』
今でもそう思いますか?」
ケイト「……
普通の人は違う。
でも自分のことを嫌ってたり、その嫌な部分以外知らない人はそれを望むだろうってのまでわかった。
考えてみたら、全員が全員そうじゃないって簡単な話だったんだね」
クレハ「意図的に彼等がやっていたのなら呪い殺したいですね」黒&激怒
ケイト「それはやめてあげて;可哀想;」汗
そんなケイトを見て、少しだけ前に進めた気がしました。