第27章 休息
ケイト「おー!!渡り廊下拡い!」キラキラ
クレハ「そうですね。幅はざっと1.5mといった所でしょうか」
結局、自力でマッピングしていくことになりました。
ケイト「あのさあ、クレハ」
クレハ「?どうしました?」
ケイト「これ…すっごい広いよね;
和室1つにつき22畳半だったし;」
クレハ「ええ。そうですね」
ケイト「洋室だってほぼ同等の大きさだし、ベランダすっごい広いし」
クレハ「ええ。とても快適ですね」
ケイト「旅館としてやってけるんじゃない?」
クレハ「ええ。民宿として使われそうですね」
ケイト「茶室も凄かったし…にじり口って初めて知ったよ」
クレハ「茶室へあがる時に使用するものです。
私の家にもあるので、また茶道の勉強でもしましょうか」
ケイト「うん。囲炉裏もまじまじと見たのは初めてだった」キラキラ
クレハ「冬の時はそこで暖を取りましょうか」
ケイト「うん。一緒に寄り添ってようかな」
『ふふっ^^』くすくす
そう話し合いながら、楽しく笑っていました。
家の本館と山荘の間の川の横幅は1.4mと小さなものですが意外と深く、腰あたりまでで深さ96cmのものでした。
川の源流は家の壁あたりにあり、横幅が2.1mで家までに徐々に1.4mまで狭まっているようです。
何故それほど深いかの理由については
川沿いにある花へ、自然と水を供給するシステムのようで
よくよく川の側面を見ると、小さな円状の穴があり
縦37.2m、横30mという広大の花畑の『土』に、棒状のフレキシブルなチューブが入れてありました。
川の水を水源としているようで、土が乾くと水を自動的に吸い上げていくようです。
その利点は、雨が降っている時は起動しないという点です。
第47層主街区、フローリアの花畑もまた同じ原理で水やりをしているようです。
それらが『毛細管現象』を利用したものだと、後になって理解しました。