第27章 休息
『自分にとって、豊かな人生とは何なのか?』という軸
それはどちらかというと生き甲斐でもあり、欠かしてはいけないもの。
そして私にとっては、ケイトが幸せそうに笑っていることだった。
人に言われようともぶれない軸、それが必要不可欠であることは今までの経験から解っていた。
その為、自分で考えさせることにしました。
考えさせてみた結果、まだ細かくはわからないと頭を振って
ひどく塞ぎ込んだように、俯いていました。
クレハ「気楽に、自分にとって一番譲れないものを主軸に置くのがいいと思いますよ」
ケイト「気楽に?」
クレハ「頷)ええ。
考え過ぎるとドツボにはまり、いつまでも決まりません。
今自分が何をしたいか、将来において何を為したいか…
自分というものを感じながら、その望みに耳を傾けることです」微笑
ケイト「そっか…
なら、当面の目標はクレハと二人きりで過ごすことかな^^//」
クレハ「!//…そうですか//」
ケイト「クレハの目標は?」
クレハ「あなたが…幸せを感じて笑っていられるように、です」
ケイト「そっか^^
…私も、クレハには笑ってて欲しい。
無理せず、全部ぶつけあった上でさ」
自分の在り方、それは相手を思いやるが故に蔑ろにされがちだった。
こと、ケイトは特に。
クレハ「そうですか…」微笑
その言葉に私は嬉しく感じ、笑った。
ケイト「そういえば家の中って圏内なんだよね?」
クレハ「ええ」
ケイト「でも家の持つ土地自体も圏内なんだよね?」
クレハ「ええ。庭も含めて全て。
それ以外の土地は全て圏外です。
そうでなければ5000万コルもしませんよ」
ケイト「5000万コル!!?;」
クレハ「そういえば金額を確認してませんでしたね。見取り図も付属されてますよ」
ケイト「ちゃんと半額払わなければ!!」あわあわ&おろおろ
クレハ「既に払ってますとも(溜息)
あなたがそんなへまをするものですか」
ケイト「よ、よかった;」ほっ
ちなみに22層のログハウスは50万コルだそうです。
100倍の価格の理由はやはり、圧倒的な土地でしょうね。
池も川もありますし、何より家や土地そのものまでもが広大ですから。