• テキストサイズ

白い流星【ソードアート・オンライン】

第26章 攻略再開





クレハ「つまり、例えるならば

聞こえないように、見えないようにした所で
眼前に動画配信されながら耳元で騒音が鳴り続けていると

それが無意識化であっても、それを感じることが無くならないということですか?」

ケイト「うん」

クレハ「…それはきついですね」

嘘を言っていないのは解る。

少なくとも目を見れば、はっきりと。


彼女は嘘をついた場合、その後ですぐに教える。

たとえどれほど遅くとも1分以内には。
ただでさえ罪悪感に耐えられない人だから、いつも決まってそうですし。



ケイト「だから授業中は大変だったよ。

オーラまで見えるのに、無理やり自分に見えない見えないって言い聞かせてやっとできるようになった。


今となっちゃ、ちゃんと視覚については制御できてる。

聞こえるそれも、ある程度は制御できてる。

でも古い建物となったら、色んなそれが伝わってくるんだ。
脳じゃなくって、こう…当時の情景がダイレクトに…生々しく入り込んでくる感じでさ」

クレハ「立ち入った話になりますが、その霊感の件は誰かに相談したことは?」

ケイト「ない。

一度言ったことというか、相談したことがあるけど
作り話だって、嘘だって、騙されるものかって…馬鹿にされるだけだったから。

友達に話しても、スピリチュアルの面も大事だけどって…違う話になっちゃったし…


消えてさえいれば、そんな変な思いさせないで、気遣いなんてさせずに済んだのかなって」涙目

クレハ「なるほど。

そういった体験があったから余計に言えなくなってしまったと…」


最低ですね…

ちゃんと聞こうともせずに、周囲の言葉だけ聞いて彼女の全てを知った風に全て否定するとは……



あまつさえ、嘘を付けない人だと、素直な人だということは話せばすぐわかりそうなものなのに

勝手に嘘だと、その前から決めつけるとは――


/ 1616ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp