第26章 攻略再開
ケイト「所でさ、クレハ…
最強に強いって意味が重複してない?」
クレハ「いいえ、間違っていません。
最高ではなく、それ以上に強いのだと伝えたかったのですから」
ケイト「ぷっくくっ^^」
クレハ「何か問題でも?」
ケイト「皆無だよ。ははっ^^」
そんな話をした後、弱くていい。
誰もが弱さを抱いている。その人にしかないものを。
その弱さを認め、その上でどう進んでいくか。
それこそが大事なのだと伝えました。
ケイト「うん。ありがとう^^
無理に気負わなくて、良いんだね」
クレハ「ええ」
ケイト「まだ…怖いんだけど…いい?のかな」
クレハ「ええ。構いません。
勝手に隣に居るので」微笑
ケイト「うん。私も…一緒に居たい。
怖いけど、不安は消えないけど、隣に居たい。
でも…一つだけ、お願いがあるんだ」
クレハ「?どうしました?」
ケイト「クレハ…頼みがある。
私を、殺してっ」
クレハ「!…っ」ぎり
なんてことを頼むんですか!
そんなことを言っていけないでしょう!
これらの言葉は、かけてはいけない気がした。
クレハ「…嫌です。断固として拒否します」
私が返せる言葉は、これだけだった。
それ以外の言葉は、彼女にとって何の解決にもならない気がしたから。
悩んだ末に打ち出した言葉は、そういったものだった。
クレハ「理由は?」
ケイト「…きっついんだ。苦しくて堪らないんだ。
色んなものがいっぺんに頭の中に雪崩れ込んできて…
負の感情だとか、色んな残留思念までぜんっぶ……
だからかな…
霊感があるせいで、小さい頃からそうだった。
変なんだよ、そういった部分もひっくるめて。
見え方も違うし、感じ方も違う。
霊感があるから余計、全部違っていって…
普通なら感じないはずの全部が、いっぺんにくるから。
見ないようにしよう、聞かないようにしようってどれだけ努力しても
感じたそれは消えてくれないから」
その死にたいと願う理由は、霊感を持つ者特有のものからでした。