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白い流星【ソードアート・オンライン】

第26章 攻略再開





クレハ「あなたは何度でも、沢山の命の為に諦めずに走ってきた。

知らないものばかりで怖くとも、勇気をもって前へ踏み出した。


それは、立派なことです」

ケイト「っ…ぅ;」ぽろっ


クレハ「知っていますか?

人に認めてもらえた時、どうしようもなく嬉しいんです。


あなたは認めてくれた。私の存在を…

私に優しいのだと言ってくれた。

『言葉はきついようでも、それは人の為に繋がっている。
人の為に言葉を発せているその時点で、クレハは十二分に優しいよ^^』と。


あの言葉をもらった時、私、とても嬉しかった(微笑)

胸が奮え喜びが溢れた、たまらなくなった。

優しいと初対面で言ってくれた理由が解っただけでなく、そこまでとらえてくれたことが
言葉だけにとらわれず、その場の態度だけにとらわれず、そこまで考えてくれたことが

あなたを誇りと思わせた^^


自信を持っていい。

あなたのその弱さのお陰で救われた人がいることを。

たとえあなたが弱さだと思っていても、私がそれを強さだととらえるように、そうありたいと願う人がいることも」

ケイト「ひっく;ぅっ;

うああああああああっ;;」

その言葉に感極まったように膝を地面について泣き崩れるケイトに

私も膝をついて抱き締め、その背を撫でた。


ありのままでいいのだと伝えるように。



クレハ「怖くてたまらなくても構いません。

その弱さごと、あなたでしょう?

なら、それを支えさせてください。

頼っていいんです。無理をせず。


一人で生きられる人など、この世にはいません。

私が支えになります。あなたがこれまでそうしてくれたように…



だからちゃんと見ています。不安な心ごと全てを。

ぶつけてくれたって構いません。甘えたっていいんです。


そんなあなたに、私は惚れたのですから^^」涙


抱き返してくるケイトに、私は笑いかけた。



ただ一人の存在として向き合ってくれたケイトへ

感謝と尊敬の意を込めて、これからも共に居て欲しいと願いを言いながら…


彼女は応えてくれた。

私だってそうだと、今まで何度も救われてきたのだと、決して離したくないと。




それから私達は

満天の星空の下、その場で抱き締め合ったまま夜を超えた。


涙を流しながら、ありのままでいられる存在と共に――



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