第26章 攻略再開
ケイト「あ、待って!!」
『?』
ケイト「いいこと考えた!誰にも負担がかからない方法」にや&キラン
アスナ「え?」
キリト「そんな方法があるのか!?
あったら助かるけどそんなのって」
ケイト「か~か~し♪」にや
『カカシ?』
ケイト「いやいや、畑や田んぼに建てる案山子だ」ぐっ
『???』
そう言った後、話し合ったことから作戦が決まりました。
それはSAOにはない『案山子』というアイテムを作り出して囮とし
プレイヤーに攻撃しようとするボスの特性を逆手に取って利用しようというものです。
そういったケイトの発案から、案山子作りが実行されました。
それからモンスターを相手に、以下のように実験を行いました。
まずは棒にスカーフ→攻撃しない(臭い嗅ぎにくる程度)
鎧胸部のみを着せたもの→攻撃する(やや時間かかる)
鎧一式をつけたもの→攻撃する(躊躇なく)
服を全体に着せたもの→攻撃する(躊躇なく)
これらの実験結果に伴い、形状は限りなく木が見える部分が全くない、フル装備型のものがいいとわかりました。
『でも鎧だと消費される金属がただでさえ多いから「衣服タイプ」でいこう。
軽いし、いずれにせよ攻撃されて消えるものだから』とのことです。
ケイト「でもなんか引っ掛かるのと引っ掛からないタイプがいるんだよね」
次にモンスターが引っ掛かるか引っ掛からないかの確認、だがモンスターによって変わることが判明しました。
目で見て判断するタイプと、プレイヤーID等の反応から判断するタイプに分かれているのでは…
そう私達は互いに予測しましたが、その答えは簡単なこと……
『ノンアクティブ(非攻撃的モンスター、攻撃しなければ攻撃されない)』か
『アクティブ(攻撃的モンスター、見つけた直後に攻撃してくる)』か
というだけの違いでした。
それがきちんと情報を集めて検討した上で判明しました。
その後、当面は案山子の大量生産でボスの気を逸らすことを目的として、服を買って地面に設置するタイプの棒に着せることにしました。
それをアスナや攻略組を前に報告した時、攻略話がずんずんと進んでいきました。
あの当時に滞っていたのが嘘みたいに…