第1章 リンク・スタート!
クライン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
キリト「そうか。
それで短剣と体術に長けてたからあんなアクロバットを」
クライン「ぐああああああああああああああ!!」
ケイト「うん。
間合いは狭いけど、防御は防御でも攻撃を叩き落とす部類の方がいいかなって思ったんだ。力のベクトルから見て横から力を加えれば難無く逸らせるから」
クライン「ってこっち来んなああああ!!;」
キリト「なるほどな」
ケイト「それに、もともと私は敏捷性も瞬発力も高いし」
キリト「体力テスト、A判定じゃないか?」
ケイト「うん。
ずっと帰宅部だったけど高3の時の体育、学年2位だった。試験は全部実技で」
キリト「凄いな」
クライン「お前らいい加減にしろ!!;
何雑談に花咲かせてんだ!!;」
キリト「悪い悪い。
スキルなしの上、短剣で斬るだけで倒す秘訣を教えて欲しかったもので」苦笑
クライン「マジでスキルわかんねえんだよ!!;」
キリト「まずはファーストモーションで構える」
そしてクラインはキリトに教わった通り、右肩から左腰へ背負うように構えた。
すると、刀身が青く光輝いた。
その後で身体が自動的に動いて、切り裂いたようにも見えた。
それに見惚れる中、キリトにやってみるよう促された。
ケイト「う~ん。
短剣ってことは刺突に優れてるんだよなあ…
なら、剣道の突きと同じ構えかな。左手に持ち替えて」
メニューを操作して、突きが得意な左手に短剣を持ち直してから構えてみると…
クラインと同様に青く光輝いた。
そして後は自動的に、敵へ突進しながら短剣による突きと共に切り裂いた。
それは「アーマーピアース」、SAOで初めて使用したスキルだった。
どうやら、先程倒した狼で短剣の熟練度が上がっていたらしい。