第1章 リンク・スタート!
クライン「左利きだったのかお前!?;」
ケイト「両利きだよ?
ペンなどは右利きに矯正されたけど、もともと左利き。
左腕の方が腕力も握力も強いから」
キリト「なるほど。右手だと不適合と判断されたわけか」
それから納得した後、私達は狩りを続けていった。
すっ(構える)
こおおおおおおお(刀身が光る)
クライン「でやりゃああああああ!!」
だっ!!(走り出す)
ざんっ!(切り裂く)
そうして、青い猪を倒していた。
そのモンスターの名はフレンジーボア、非攻撃的ノンアクティブモンスターで、プレイヤー側から攻撃しなければ襲ってこない無害なモンスターだ。
ただ、攻撃した後の行動に関してはその限りではない。いうまでもなく…
先程クラインが逆襲を受けていたのはそのためだろう。
クライン「っていうかおかしいだろ!!;
何で俺が2レベルになった時、ケイトは3レベルなんだよ!;
ゲームのえこひいきか!?;」
ケイト「さあ?;」
怒鳴りながら異議を唱えるクラインに、私は何故か理由がわからず首を傾げた。
どちらも冷や汗交じりに…
キリト「クラインが1匹倒している間にケイトは5匹倒していたからな」
クライン「いっ!!?;
どうやって倒してんだよそれ!」
キリト「んー。ケイト、さっきやってた戦法でやってみてくれないか?」
ケイト「わかった」こっくり
そうして私は頷いてから、足元にある小石を5つほど拾ってから短剣を左手に構えた。
クライン「何やってんだ?」
キリト「それこそ見てのお楽しみだろう」にや
それから私がする動きは
キリト曰く、見惚れるぐらい動きに無駄がなかったらしい。