第1章 リンク・スタート!
ケイト「だって決定ボタン押して、我に返った後に名前変更しようとしても変更不可だし;;」
キリト「ならアバター作り直すか?」
ケイト「それでもダメだよ!;
経験値稼いじゃったし、何か…初めてのキャラだから大事に使いたい」
クライン「いい奴だな、お前。
っていうかキリト、ここらに居るのか?獲物」
キリト「ん?ああ、いるよ?
青い猪みたいなモンスターだ」
ケイト「んー、どれぐらい強いの?」
キリト「あの狼よりも弱い。
人気ゲームで言う所のスライム程度だ」
クライン「おっしゃ楽勝だな!」
そして腕まくりして息巻くクラインだったが
数分後、その思惑は外れたようだ。
ケイト「……;(クライン、劣勢だけど大丈夫かな?;」
クライン「ぐわああああああああああああ」←猪に派手にぶっ飛ばされた
キリト「体術とか武器とか扱った武術をやってたのか?」←スルーしてる
ケイト「うん;っていうか、クライン見なくていいの?;」
キリト「ん?…心配しなくても大丈夫だろう」
ケイト「ふっ飛ばされたけど;」
キリト「ペインアブソーバが働いている。つまり痛覚はないから大丈夫だ。
痛くない痛くない」
ケイト「小さい頃に言われた記憶がよみがえるね、それ」苦笑
キリト「誰もが一度は言われる言葉だしな」
言い聞かせるような懐かしい言葉に、私は苦笑を浮かべるばかりだった。
クライン「っていうかお前ら高見の見物してねえで助けろよ!!!;」←獅子奮迅
二人『只今雑談中』←スルー
クライン「何でそこ息ピッタリなんだ!!?;」
猪を刀で何とか鍔迫り合いのように押し返す中
私は気付けばキリトとの会話に集中していた。