第25章 花見
~おまけ~
・1月3日、やり取り(788ページ参照)の続き&詳細
クレハ「何でそんなにしてくれるんですか…
私はもう、結婚した身で」俯
今更何ができるというのか…
そんな思いが、私の中に渦巻いていた。
離婚など軽々しく出来るわけがないとも……
グレイク「君の目には、僕は映っていない」
クレハ「!え?」
その言葉に、あまりの驚きを感じて顔を上げると
グレイクは真っ直ぐと私の目を見つめていた。
目を逸らすまいと、真っ直ぐに…
グレイク「君は気付いてないかもしれないけどね…
わかっていたんだよ、本当は。
それでも振り向かせたかったんだ。
でも…一番君の目が輝いていたのは
何よりも幸せを感じていたのは、ケイトといる時だったんだ。
当のケイトは君の幸せを願って
自分の想いよりも『君の未来での幸福』を望んで、涙を呑んで君を送り出してくれたけどね。
だから、僕は決めたんだ。
クレハが幸せになるのなら、できることをやろうって。
できることがあるのなら、同性婚して欲しいとも思うよ。
でも、今ではどうなのかはわからない。
2022年で、日本は同性婚を認めているかもわからない。
だから調べる。
たとえできなくても外国ですればいい!
子孫をどうしても残したいのなら、その研究がある所ですればいい!
君に惚れているから!!
君が大好きでたまらないから!!
君が一番幸せそうに笑っているあの時間を、無下にするわけにはいかないじゃないか!」
その言葉を叫ぶグレイクは、真剣そのもので
その言葉を聞いた私は…
クレハ「っ…」
声にならず、嗚咽が込み上げてきた。
口元を押さえながら涙が込み上げて、溢れ出しそうになっていた。