第25章 花見
お互い、四人とも互いが初の異性の恋人だったとのことで
グレイクとクラインには非常に悪いですが…
その日、ケイトと私は彼等と別れて、互いに結婚することになりました。
急な結婚式に驚く中、反応は人それぞれで…
キリト(よかった…)←嫉妬してた人
アスナ「おめでとうございます」微笑←心から祝福する人
シリカ「わぁ~!理想の二人がついに!」真っ赤←興奮し過ぎ
キバオウ「何でや!何でわいやないんや!!」ぎり←悔しそうに歯噛みする人
ディアベル「おめでとう、ケイト、クレハ」微笑←同様に祝福
ヒースクリフ「おめでとう^^」←協力者
一様に言えたのは、いずれにせよその結婚そのものを祝福してくれたという事でした。
そして結婚式の挙式の時、あるやり取りがされていたようです。
キリト「でも、これでよかったのか?クライン」
クライン「ん…そりゃよくねえよ!!」
『え!?;/い!?;』
クライン「でもよぉ…
本人にとっての幸せが何かわかってんのに、それを邪魔してまで幸せになりてえとは思わねえよ。
だから今度は俺が涙呑んで幸せ願う!それでいいだろ!」
腕組みをして背を乱暴に椅子へ押し付けながら叫ぶクラインに
周囲は目を見張っていた。
キリト「クライン…」
アスナ「見直しました。初めて」
クライン「おいおい;」汗&半泣
シリカ「ええ、本当に」
リズベット「女好きの上、惚れた相手なのによく諦められたわね」
クライン「諦められるか!!
でもよぉ…諦めるしかねえだろっ!
あんなに幸せそうなのに邪魔できっか!!;」ぐすん
キリト「今夜は飲み明かそうか」ぽんっ
クライン「おう!」ぐすっ
涙目になりながら頷く彼を、なんだかんだで周囲は慰めにかかったそうです。
それから後日、平然とナンパしている彼を見かけましたが
気に留めることはありませんでした。
何とか哀しみを振り切って、次の相手を見つけようとするクラインに
私とケイトは共に、彼に祝福があることを祈りました。
無論、グレイクにもまた同様に――