第25章 花見
50強化終了時、ケイトはキリトから尋ねられていました。
キリト「質問なんだけどさ、これ着色料で黒に染めれるんだよな?」
ケイト「うん、できるよ」
キリト「よし!頼む!」
ケイト「わかった^^」
それから染めた結果
キリトはとても嬉しそうに笑っており、上機嫌に鼻歌を口ずさんでいました。
ちなみに前に言っていたマントは『騎士を彷彿とさせるような見た目』をしており、キリトのは黒地に灰色のラインです。
《白の鳳凰》の他の団員達は全員、各々で好きな色に変えており
ケイトや私は白地に青色のラインのそれを使っています。
それから数日後に再び訪れてみましたが、同じクエストは受けられませんでした。
他の方が訪れてもそれは同じ結果だったらしく、二度と受けられなかった。
情報源となった方は死に掛けていたこともあり、250レベル用クエストだったことが判明しました。
永遠の感謝、それを示す防具と莫大な経験値。
それらへ感謝しつつ、私達は前に進むことを決めました。
そしてエルフの妻が言っていた、『北の最果ての森』へと後日行ってみると
大層嬉しそうに歓迎してくれました。
とても華やかで木々に囲まれていて、浄化されたようなキラキラと光の量子が漂う、輝いた空気に包まれていました。
そしてそこでは…
SAOにおいて唯一、同性婚ができる場所とのことでした。
何故そのようなこと…
そう思ったのですが、内心では複雑な想いに包まれていました。
私とケイトの場合、たまたま惚れた相手が同性だったというだけのこと…
互いが女性同士である場合、子孫は遺せない。
それに私の場合は1500年も続く家柄、子孫を遺さねば後世へ伝えることなど難しいでしょう。
そのような理由から、私達は互いの想いをわかっていながら
各々、互いの相手との結婚を涙を呑んで認めることにしました。
ですが、そう考えている時に新たな情報…
今までの状況を一変させるようなそれが耳に入ることとなりました。