第25章 花見
クレハ「そんなあなただからこそ、求心力があるのでしょうね」微笑
《白の鳳凰》というギルドとして2000人もの人物を集め
それをたった一人で纏め上げてしまうほどに…
そう思いを馳せる中、ケイトは?を浮かべていました。
ケイト「へ?」ぽかん
クレハ「?どうかしましたか?」振り返る
ケイト「『きゅ~しんきゅ~しん♪』の?」
クレハ「全然違います;
全くもって別の言葉です;
まずは日本語を勉強し直しましょうか」溜息
ケイト「え~;」
不服そうに言われる中、私達は進んでいきました。
それはもう、ずんずんと!
聞く耳持たずに!
クレハ「第一、あのソロのイレギュラーボスクエストの時だって光を使ってから×を押せばすぐ出られたでしょうに」
ケイト「でもそうしていたらインフィニティ装備一式に気付くこともなかったでしょ?」
クレハ「それは…まあ、功を奏したからいいものの」俯
ケイト「あとでたっぷり教えてね。
私、使う言葉がものすんごく稚拙だから;」
クレハ「いえ、言いたいことは十分伝わりますし、その件については大丈夫です」
ケイト「んー;でも気になる;」
クライン「所で何層にあるんだ?もう転移門だぞ?」
ケイト「えっとね」
クレハ「待ちなさい、何故外道まで誘ったのですか」
クライン「ひでえよ一々!;」
クレハ「黙りなさい汚物め」
クライン「ケイト!何とか言ってやってくれ!;」
ケイト「大丈夫だよ、クレハ。
人間ってのは欲望を持つ生き物なんだから、その強弱は人それぞれによりけりなんだから、温かく見守りましょう」
クライン「おい!!?;」
クレハ「……(溜息)
そうですね。
哀れな汚物に幸あらんことを」じろり←クライン睨んでる人
ケイト「うん」頷←遠い目になってる人
クライン「お前ら揃いも揃ってええええ!!!;」
キリト「まあまあ;」
アスナ「もう着いたけれど階層数はどこ?」
ケイト「転移!フローリア!」
そう問われた後、ケイトは第47層主街区の名を叫びました。
その奥深く、誰も到達できなかった未開エリアに《桜》があるとの情報があり
その情報が確かかどうかを確認するついでに、そちらに向かっていました。
そしてそれは、『いずれにせよ綺麗な花があるのだろうから、その花見も兼ねて』とのことでした――