第25章 花見
彼等が気に食わないからと、彼等の将来を考えずに貶めて殺そうとしたり、いじめたり罵倒するなど
それこそ彼等と同じになってしまう。
人にかけていた迷惑を、傷を、痛みを
一切悪いことととらえず、自らを顧みない者となってしまう。
これからすべきことは、その自らをも戒め、真っ直ぐに進んでいくこと。
人として違わぬ為に、正しく在る為に、ちゃんと前を見据えること。
クレハ「ということですね?」
ケイト「うん^^
さっきの言葉で、十分伝わったみたいでよかった」涙目&微笑
クレハ「いえ…私も学ばせてもらいました。
ありがとうございます^^」
ケイト「こっちこそありがとう^^」
そう笑い合って、互いに手を取り合う中…
よそではそんなことも聞かず、別のことが起こっていました。
ふと聞こえてきた喧騒に
ケイトが左手で、私が右手で握り合った状態で振り返ると…
アスナ「キリト君!今寝ちゃダメ!
まだ桜の木についてないでしょ!?」
キリト「今日はアインクラッドの最高の季節で、さらに最高の気象設定だ。
こんな日に迷宮に潜っちゃもったいない。ふああああ」
あまりの気持ちよさに、道端にて立ち止まるだけでなく
その木の下で昼寝をしだそうとする者まで現れました;
ケイト「おいおい;桜の下だったらもっと風流だぞ~?」
キリト「そうか?」
ケイト「うん!私が保証する!」
キリト「別に風流はどうでm
アスナ「よくない!!
行・く・の!!!」ギンッ!!
キリト「…わかった;」汗
両腰に手を当てながら、背後に炎を背負って激怒しながらのアスナの叫びに
全力で彼女から睨まれたキリトは仕方なさそうに腰を上げ、渋々立ち上がりました。
ようやく迷宮区の中にある桜の元へと向かうことになりました。