第25章 花見
ケイト「それとね…ふふっ^^」
クレハ「?何ですか?」
ケイト「そんな風に思えたのは、クレハが居てくれたからなんだよ?
あんなに激怒して、怒髪天貫くぐらいに怒って叫んでくれた。
あの時さ…本当に、嬉しかったんだからね?」
クレハ「…そんなの、当然のことです//(ふいっ)
あなただって、怒ってくれたじゃないですか」ぼそっ
ケイト「頷)うん!^^
だからこそ、怒ってくれたクレハや皆を見て思ったんだ。
怒ってたって、憎んだって、その過去は帰ってこないって。
でもそのお陰で得たものもあるんだって。
だからね、もう赦そう。彼等を信じようよ。
話してみて解ったでしょ?根っからの悪い人なんじゃないってこと。
これから未来のことまで決めつけたり、それで未来の可能性まで奪っちゃったら…
それこそ、いじめっ子達と同じになっちゃう。
そんな風になって欲しくないって前にも言ったようにさ。
私は、彼等にも同じ想いなんて与えたくはないんだよ。
子供の方には教える為とはいえ一時的に与えることになっちゃったけどさ。
ホント…あの時、涙が止まらなかったから。
だから…そう考えて、切り替えよう。
怒りはどうあっても変わらないし切り捨てられない。
それでも前に進まなきゃ、楽しいはずのことも楽しめなくなっちゃう。
私は、クレハがそうなるのが嫌なんだ。
その…長くてごめんね?^^;
言ってること、わかるかな?」おずおず&不安気
クレハ「…わかりますとも」目を伏せて笑いかける
ケイト「そっかあ。よかった^^」にこっ
そう安堵の息を漏らすケイトに、何故先程いじめっ子達と普通に話せていたのかがわかりました。
そのように考え、自分で決めて、前に進もうとしている。
彼等の道を途絶えさせないように、自分なりに考えている。
彼等の為にも、私達の為にも、自分の為にも、信じて進むことを選んだ。
血の涙さえも飲み込んで、その感情を流すのではなく、全て背負った上で前に進むことを決めた。
その主張に、ケイトが導き出した生き方に、私はいたく感銘を受けました。