第4章 攻略組
本人にとっては、それが普通。
でも、俺たちにとっては違う。
普通の家庭なら…普通の環境なら……
若干、そう考える中で
魚の開きを笑いながら、黙って出された。
キリト「…ありがとう」微笑
ケイト「サービスだよ^^♪」
普段と変わらず、ニコニコと嬉しそうにしていた。
本人曰く、もうすぐで鍛冶スキルを会得できるらしい…
頼むから…死にたいなんて、言わないで欲しい。
そう思ってしまうのは、たぶん…
苦しみが、痛みが、その被害があまりにでか過ぎたからだ。
だから、その分少しでも報われて欲しいと思ってしまう。
本人が幸せだって感じて、笑ってて欲しい。
不思議と、そう思ってしまうんだ。
ヒースクリフとバカみたいに笑い合いながら話してる時も
キバオウにストーカー行為に必死に逃げてる姿も…
そんな中でも笑ってられることが、どれほど凄いことなのか解ったから。
俺なら…とっくに、自殺していたと思うから。
生みの父に殺されかけ続け、傷付けられたなんて…
しかも同時進行で、学校でもいじめられ続けていた。
家でも学校でも…余裕がないままだった。
だから、そういう認識がこびりついてしまった。
それが…見ていて痛々しかったし、嫌だった。
クライン「よぉー!どうしたよキリの字!
お!おいしそうな刺身だな!一つ食べさせろ!」
キリト「あ、ああ」
そんな時、いきなり肩を組んできて快活に話しかけてこられた。