• テキストサイズ

白い流星【ソードアート・オンライン】

第24章 誕生日とエイプリルフール





クレハ「あの殺せコールや、あなた達を怨んでいる人がいるのは

ケイトが『人』そのものをも『恐怖の対象』として見てしまうという結末に陥ったからこそです。


あのいじめはそのきっかけとなり、心に深い傷を残した。

家でも学校でも居場所もなく、話しかけることが苦手だった彼女にとっては、それが止めになってしまったのでしょう。

人の距離感でも、話すこと一つにおいても全く出来ないというように…


私はケイトと親しくなった。
この命を助けられたからこそ、沸き上がってくる怒りは余計に増します。

だからこそ、あなた達を赦すまいという激情が押さえられません。
あなた方が、ケイトに『謝らないから気に食わない』といじめたのと同じように。

そして次第に、そのいじめという行為が悪いことだということを認めず
ケイトだけが悪いのだという認識になってしまったことに対しても、怒りが止められません。


人のそれを責める前に、まずは見つめ直して下さい。


それだけ、お願い致します(ぺこり)

彼等の殺すコールや、未だに抱いているだろう怨恨の件については
私が何とか止めておくので、気にせず楽しんでください」

『…ありがとう』


そうして、いじめっ子達との怨恨は何とかなりました。

でもそのお陰で前を向けるようになったと、前向きに検討できるようになっただけ、本当に成長したようにも思えます。



ケイト「いじめっ子の人達、すんごくいい人達だったね^^♪」にこにこ

そう意気揚々と楽しそうに語る

ケイトの馬鹿みたいな『純粋な心』に、私達は色んな意味で救われていますので。



後に談話室にて↓


「あのなあ、急流滑りがないのは何故だ!」

ケイト「いや、ディズニーシーランドにあるよ?

豆まきの賞金で何回でも行けるでしょ?
最低金額は、中にあるホテルに2年毎日泊まれる額のはずだけど」


『……最初に言えよ!!;』

「気付かねえで使っちまったよ!!;」

「どうしろって言うんだよもう半分しか残ってねえ!!;」

ケイト「じゃあ二人相部屋にすればいいじゃん」

『ナイス!!b』


お互い意気投合し、和解もできているようで何よりです。

ですが…この苛立ちはどこへ向ければいいでしょうか?


そこはかとなく沸き上がる怒りをどうすればいいか、それに対する検討が増えるばかりでした。


/ 1616ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp