第24章 誕生日とエイプリルフール
これから生きていく上で、現実に帰る為にも必要な事なのはわかります。
わかりますが…傷付けた過去は、あのようにさせた過去は決して消えない。
私も絶対に許せない。あんなにまでした人達を!!
でも私が訴訟をしてもきっとケイトは喜ばないでしょうし…はあ;
でも、証拠があるなどと言ってもいいのでしょうか?
焼き討ちなどされたらどうするつもりで…;
ただただ心配で仕方のない私をよそに、ケイトと彼等は雑談をしていました。
ケイト「あのさあ、豆まきクエストどうだった?」
「あれはせめて圏内だけにしてくれよ」
「そうそう。圏外だったらモンスターが襲ってきてさあ」
ケイト「でもそれを盾にもできるんだっていうのがポイントかな。
それに豆を当ててもポイントマイナスになるだけだし」
「なるほど。そっちへ向けさせる戦術ってのも大事になるんだな」
「所で4月はどんなクエスト取り入れるんだ?」
ケイト「それはまだ決めてない」
「イベント楽しいのがいいな」
ケイト「わかった。近々アンケート配布するから答えてくれれば幸いです。
でも必ず実現するわけじゃないからね?
裏でこうしろってやるのは違反で即逮捕だから気を付けてね?」
『やらねーよ』
ケイト「でもいじめられてた時の連携っぷりは神レベルだったからさ」
『それは褒めてるつもりか!?;』
ケイト「それだけ仲が良いってことだって思うよ。実はちょっとうらやましかった」
『マジで!!?;』
クレハ「意外な一面も解った所でそろそろお開きにしましょうか」
「ああ」
「じゃあな」
ケイト「いっそのことフレンド登録しn
クレハ「しません!!させません!!!!」
ケイト「えー;」
「何でいじめっ子と友達登録したがるんだよ」
ケイト「いや、だって意外と話の分かる人だったから」
「どういう意味だよ、それ!!?;」
ケイト「いや、その…諦めてたから話すこと;
話したかったことまで溢れてきちゃったもので^^;」
『あ、そういう意味か』
クレハ「では行きましょう」
ケイト「あ、うん!
またイベント欲しかったら言ってね!」
『おー』
でも少しだけお願いをされました。
数分だけでいいから、待つということを…
ちゃんと理解して欲しいのだと、その心からの訴えに私は頷くしか出来ませんでした。