第24章 誕生日とエイプリルフール
~おまけ・終~
・いじめっ子に対する件
クレハ「一度だけ、言ったんですよ?
たった一度だけ!勇気を振り絞って!!
泣きながら、助けを求めたんですよ!?
自分の育つ環境を、頑張って伝えたんですよ!!?
でも嘘つき呼ばわりし、違うと主張し、否定した!!
涙ながらのそれを、最後の助けを求める声を無下にしたのはあなた方でしょう!!!!!」
再び再会した折
「謝るべき時に謝らなかったのはあっちじゃないか」「謝れよ」「だから腹立っていじめたんだよ」等と、彼等は話していた。
当時(第22章、異変参照)、言い返せなかった事の一つを口ずさんでいたのだと思う。
それに私はキレて、気付けばそう主張していた。
クレハ「聞く耳を持たなかったのは!!
ぐいっ
そんな折、急に肩を引っ張られた。
ケイト「クレハ!かえろっ!」
クレハ「…え?」
頬を挟んで、急に言ってきた言葉に眉をひそめました。
ケイト「確かに、私は一度助けを求めたよ。
でもね、一度だけで諦めちゃったから、理解は得られなかったんだ。
諦めずに何度でもこれが苦手だって、こういう環境だったからって…
その主張をやめちゃいけなかったんだ。
でも私は恐怖に負けた。
嫌われるようなことをしたのに、これ以上負担をかけたくないって想いに負けた。
それが私自身で、自分で選んだ結果だ。
謝るべき時に謝れなかったのなら、それは自分が悪い。
自分の責なんだからさ」
クレハ「そんなっ…でもあなたは!」
ケイト「クレハ、ありがとうね。
クレハがあんだけ怒ってくれたから、そのお陰で落ち着けたんだよ。
でも、いじめっ子達に言うべきことはあるんだ。
一つだけ問いたい。
その謝るべき事柄は、一体いくつだった?
数えられるほどのそれに対し、お前達はいじめという行為でどれだけ謝らないといけないことをした?」