第24章 誕生日とエイプリルフール
そのプラカードとは…
―――
|ドッ|
|ドキ|
| 大成 |
―――
成の字は半分に欠けていたのですが、文字だけは解ったようで…
キリト「ドッドキ?」
アスナ「これ、成功の成の字よね?
もしかして…
スペースからして、ドッキリドキドキ大成功?かしら」顎に手を当てる
キリト「ああ!今日はエイプリルフールだった」手を打つ
アスナ「ああ、なるほど!」
キリト「もしかしてドッキリで誰かをおどかした結果こうなったんじゃないか?」
アスナ「え?どんな内容だったのかしら?」
『う~ん』
二人が顎に手を当て考え込んで首を捻る中
私はそれに目を一切くれず、勢いよく外へ出てケイトへ向けて跳び付きました。
クレハ「生きてて…よかった;;;;」ぐすっ
そう泣きじゃくりながらしがみ付く様子から、事情を把握してくれたようです。
死を偽装されたわけで、転移結晶を用いたものだったことが後に明かされましたが…
クレハ「冗談じゃありません!!」ぷりぷり
ケイト「ごめん、ごめんってばああ;」両手合わせ
気絶したケイトを談話室に寝かせてから数時間後
私は目覚めたケイトに怒っていました。
その頃には私は落ち着きを取り戻していたわけで…
クレハ「あなたなんかだいっきらいです」
ケイト「え!!えええええ!!!!!??」
クレハ「ふんっ」ふいっ!
ケイト「クレハ、赦してクレハああああ;」
クレハ「お仕置きです」ぷんっ
ケイト「クレハあああ;」
クレハ「死ぬまで大っ嫌い!」
ケイト「わあああああああああああああん;;;」
キリト「おーい、今日はエイプリルフールだぞ?」
ケイト「あ…よかったあああああ;」
クレハ「まあ、確かにその場限りの冗談のつもりでしたが」
ケイト「もお!クレハなんて…クレハなんて……(ぷるぷる)
結婚してくれえええええええええええええ!!!!」ひしぃっ!!
クレハ「…;嘘だと受け取ってもよろしいですか?」汗
ケイト「本気だい!!(すりすり)
全部好き!」
ようやくいつも通りの調子へと戻ってきました。