第24章 誕生日とエイプリルフール
彼女は、育った環境が故に人肌に餓えている。
そこを突いて、それだけに今は頭を向けさせる。
こうすれば、作戦ももっと円滑に進んでいくことでしょう。
その予見は見事に当たり、日付が変わるその時までばれることはありませんでした。
ケイト「クレハ…抱き返すだけでもいい?」
クレハ「ええ//」
ケイト「その…私も、ね。キスしたくってね//」ごにょごにょ
クレハ「私もですとも^^//」
目を伏せながら恥ずかしそうに笑うと
ケイトは耐え切れなかったようで、逆に押し倒しながら唇を奪ってきました。
ああ…
いっそのこと、このまま突き進んでしまえたらどれだけ幸せか//(ドキドキ)
アスナ「こほんっ;」
クレハ&ケイト『!!//』ビクッ!!
アスナ「私達がいること、忘れてない?;」じとー
ケイト「…ごめんなさい//;」汗←頭から抜けてた人
クレハ「ふふっ//」くすくす←ただただ目の前のことに一喜一憂するケイトが可愛らしいと思ってる人
キリト「…とりあえず、助けが来るまで野宿でもしないか?
こちらから外へ伝える方法はないわけだしさ」
ケイト「そうだね」
クレハ「そういえばお風呂まであるのですね」
ケイト「私が独りでも過ごせるよう改良してたからね」
アスナ「でも私達のこと、記憶から抜けてる人もいるのよね?
元々なかったようになるんでしょ?中の人まで」
ケイト「うん。
前はそれで死を偽装したんだけれども、今ではなったら困るってことで解除しといた。
だから崖に行くって知らせて…ないまま入っちゃったよどうしよう!;(頭抱)
先に救出したから入らないでってメッセージが来たんだよね!?;」
アスナ「え、ええ!(頷)
(本当は日付時刻指定のメッセージなのだけれど」←ばれないか内心ドキドキ
そのアスナの心配をよそに、当人は全く気付いていないようでした。