第23章 イベント行事
ケイト「それだからか、そういった死線においての覚悟が違う。
自ずと行動は速くなる、イメージ通りに動くことも。
練習すればするほど、それに取り組む際の心が必至であればあるほどな。
…20年以上だ。
いつ死ぬかもわからない時間を、寝ている時にでも蹴られたあの時間を、私は生き抜いてきた」
その表情はいつものような笑顔ではなく、がらりと変わっていた。
クレハ「?…少し待って下さい」
そんな折、少しだけ疑問を感じた。
クレハ「20年以上とは一体?」
ケイト「あー。
両親がいなくって、それ以外の血縁者もいないもんだから養子に入れられたんだ。
当時のことを話したら受け入れ先の態度が変わった。
「大丈夫だよな?絶対にあざが残らないんだもんな」って、笑いながら何度もされてきたさ。
受け入れ初日、寝込みで覆いかぶさって殴られた時はビビったよ。上半身の上に乗られてね。
で、怪我がないから解らない。そして供述しても結局はあざや証拠が残ってないから信じられない。
でもって、どれだけ助けを求めようとも『悪夢でも見たんだろう』の一点張り。
お陰様で完璧に仕上げることができたよ。はっはっはっはっはっはっはっ」黒笑
『怖い…;』←内心の想い
クレハ「それは本当にお気の毒に;」
ケイト「で、その一部始終を全てビデオに撮って記録し続けてから、20歳になった時点で訴えた。
養育費ってことで散々ぶんどってきたからね。でもってそれを私にではなく、自分の私生活を満たす為だけに使っていたってことの証拠も集めていたから。
バッチシのしつけて返してもらいました。
相手は逮捕、でもって仮釈放の時に私を殺そうとしてきたんだよね。
「お前のせいで人生がめちゃくちゃだ!!」ってさ。
けれど相手の攻撃パターンは全て把握済み」にや
その瞬間、ケイトからは闇しか伝わってきませんでした;