第23章 イベント行事
クレハ「ケイト…愛しています、心から」ぎゅうっ
ケイト「私だって、負けてない!」ぎゅっ!!
クレハ「いいえ、私の方が上です」
ケイト「私の方が!!」
クレハ「いえ、私は1億倍です」
ケイト「私はその100乗倍!」
クレハ「やりますね」キラン
ケイト「今度こそは負けない!」キラン
そして言い合っていく内…
クレハ「世界が敵に回ろうが盾になって死にます」
ケイト「そんなのやだああああああ;;;」びゃあああ
クレハ「勝った!」ぐっ
ケイト「卑怯者おおお;;」ぐすぐす
泣きじゃくって途中で止まった者負けという趣旨にいつしか変わっていました。
クレハ「当然です。
そういった状況を想定していても、私のこの気持ちは変わらないので」ふっ
そう笑いながら堂々と言い張ると、ケイトはいつものように…
ぼろ泣きしていました。
ケイト「じわっ)…っ;;
馬鹿っ;;;
馬鹿あああぁぁぁぁ;;」ぼろぼろ
そう涙を零しながら、ケイトは笑った。
嬉し涙だということぐらい、言わずとも解りました。
クレハ「それを馬鹿というのなら、そのままで結構。
一生、そこだけは変わらない自信があります。
あなたを、愛しているというこの事実は決して変わりませんからね?^^//;」涙目
ケイト「うんっ;;うんっ!!;;」ひしぃっ!!
そう必死に頷きながら、自分も同じだと彼女は何度も言ってくれた。
しがみ付くように抱き着かれた時、感じた温もりはとても温かかった。
いつまでも嬉し泣きからか泣きじゃくるケイトに、私はその頭を落ち着くまで撫で続けました。
しがみ付きながら「私だって盾になる、身代わりになるうううう;;」とまで言い放つケイトに、私は反論しました。
死んで欲しくはなかったから。
クレハ「身代わりになってどうするんですか。共に生きる為に戦いなさい!」
ケイト「だって;;だって!;
クレハが生きてない世界なんて、生きていたくない!!;」
クレハ「!!…
…馬鹿ですね。それが同じだというんです//」
不覚にも、私はその言葉を嬉しく感じ、気付けばいつもより強く抱き締めていました。
私こそ同じだと伝えると、満足げに笑って頷いてくれるだけでなく、同じぐらい強く抱き締めてくれた。
そんな幸せな一時を、私とケイトは過ごしました。