第23章 イベント行事
ケイト「私、だって;;」
クレハ「なら、すべきことは人の負担や迷惑に伴う辛さを憂いて泣くことではないでしょう?
それらは所詮、自分の為です。
あくまでそれは『自分の想像』によるものであって、その本人の負担の辛さは本人にしか解り得ません。
たとえそれを憂いて泣いたとしても、それは本人の為にはなり得ない。
それで距離を取ったとしても、それはただの自己満足でしかありません。
厳しいことを言うようですが、そういった『想像』は『本人のエゴ』です。
本当に負担や迷惑のことを考えて、それを憂いて泣くのならば、それよりも楽しいことを共にしましょう。
少なくとも私はそうして欲しい。あなたがそうしてくれたように…(微笑)
一緒に居ることで負担となるのは誰しも共通しています。
要は、それでも傍に居たいか。共に生きていきたいか。
そういった気持ちです。
一緒に居たくないのなら一生近寄らないよう距離を取ればいいだけですし」
ケイト「ん…」
クレハ「ケイト…
そのことで心配して死のうとすることなど、最も馬鹿らしく愚かな行為だと解って下さい。
あなたのことを想う私は、無論そのような死を受け入れられません。
耐え切れず自殺してしまうかもしれない。
それほどに、私達は時を紡いできた。
その当時の感情に負け、殺したとしてそれは自己満足でしかありません。
それでも負けそうな時は、私へ助けを求めなさい。共に戦わせて下さい。
私は今でも信じています」
ケイト「?何を?」ぐすっ
クレハ「他でもない、『あなた』をです。
私は、あなたを信じます。あなたの信じる心を。
私達へ向けてくれた心は、愛は、決して負けないと……
一生をかけて、証明するんでしょう?
堂々と、自分という生き方を体現していくのだと」
(306,360ページ参照)
ケイト「…(ごしごし)
うん!」
その言葉に、ケイトは力強く頷いてくれた。
それが、どこか…とても嬉しく感じ
そんな成長を、前に進もうと頑張ろうとする意志を、心強くも感じた。