第22章 異変
ケイト「近付こうとしない環境を作った、その理解者や味方を減らそうと躍起になった、そして自分の行為は全て正当化し続けていく、
それがいじめっ子だ。
そいつへの恨みを忘れるな。憎しみを捨てるな。いつでも念頭に置いておけ。
そういう奴等は社会で腐るほどいるし、その経験はきっとどう耐えればいいか生かされる。
どれだけ謝られても忘れるな。赦すな。
そして何より…『自分の心』を失うな!
その罪は決して消えはしないし、魂に刻まれた業は消えない」
『ごめんn
ケイト「ごめんと言うくらいなら最初からするな。
人のミス、過ちは気にしないくせ、こいつのそれは蔑ろにしてきただろ。
そのくせ、どの面下げて、どの口が謝ってんだよ。
それで消えるような傷じゃなかっただろう。
自分の心を向き合え。なんて言っている?」
正一「一生…赦さない!!」
ケイト「それでいい。いずれ大切な人ができるだろう。
私の場合は24歳になる直前まで時間がかかった分、余計に喜びはひとしおだったがな…^^ふふっ
お前の人を想って耐え続けてきた心を理解してくれる人が…いつか、きっと現れる。
そいつを大事にしろ。そいつとの時間を過ごして、たとえ裏切られようとも、その痛みを糧に成長していけ。
だからと言って、痛む心を忘れて同じような行為には走るな。
その時点で、お前はいじめっ子と同意義に成り下がる。
強さを持て。流されず、自分って心を忘れないように。
その経験が生かされる時まで、死ぬな。生き抜け。
少なくとも、そいつらよりもお前は強いし、それで流されて傷付けようとしない、そのされる側の痛みを考えて傷付け返そうとしなかった。
その分、お前は人として遥かにマシだし、いい方だと私は思う。
仕返しをして普通だって言う奴だっているからな」苦笑
どこか虚しそうに笑う彼女に、私達は苦笑するばかりでした。
ケイト「お前らがやった行為、その意味をよく考えろ。
そいつの心に寄り添おうともしないで、勝手に決めつけてやった行為の重みから目を逸らすな。
神様は、ずっと見てるぞ。身勝手な行動から、大事にしようとする行動まで全部な。
堂々と胸を張れる自分でいろ。
そんだけしか言えないけど…それだけは言える」
その言葉に子供達は力強く頷いた。
各々やるべきことがちゃんと視えたから。