第22章 異変
ケイト「あのさあ…
いじめっ子達は、どんな気持ちで人に嫌な思いをさせても謝らないでいいって思ったの?
いじめは嫌な思いをさせる行為だって、考えなくても解ることでしょ?
私は悪いって思ったから、これ以上嫌な思いをさせたくないから
距離を取るって選択肢を取り続けてきた。
助けを求めた所で、蔑ろにされるだけだったから…誰かに話しかけることもやめたし接触も断った。
それでもあんたらは嫌な思いをさせるような言葉ばかりはき続けた。
きもいやらきしょいやら死ねってのまで…
そんでもって嫌なことまでもやってきた。
先生に指摘されて謝らされるまではずっと…
「謝せられたし」って言ってたし、その当時は私もあんたらも子供だった。
一つの悪いことに、沢山の悪いことをやり続けた理由…教えてくれない?
それだけ、わかんないままだったからさ。
私が踏ん切りをつける為にも必要な事なんだ。
だから、教えて下さい。お願いします」ぺこり
いじめっ子『……』
「やってる当時の気持ちは、ただ楽しかった」
「優しくして取り入って、被害者顔しやがってって感じで
気に食わなかったんだよ」
ケイト「で、人を散々笑いものにしておもちゃのように扱い続けたと…
はあ(溜息)
いじめられっ子の『当時の非』を責められる立場か」肩落&呆
『だから悪かったって』
ケイト「いや…もういいよ。
これからの未来で、幸せで笑える方がよっぽどいい。
気にするななんて言わないし、一生赦す気もない。というか赦せる範疇を余裕で越えている。障害も残ってるし…
まあ…いずれにせよ、お前らも含め全員絶対に生きて帰す。
それと、嫌な思いをさせたんならごめん。
ついでに言っとくと、自分もいじめられた記憶の方が遥かに多いから嫌いだ。
でも…嫌いだからって幸せになって欲しくないなんて思わない。
ここでしか味わえない楽しみ、沢山味わってから帰れよ?
もうこの件はこれで終わり!それでいいな!!?」
『はい!!』
「話す必要あったか?」
「さあ?でも損がないんならいいんじゃないか?」
「そーだな。いい奴じゃん、あいつ」
いじめっ子達はそう言って去っていった。
ただ…やはり私は彼等を赦せないし何か仕返しをしたいのですが…
一番怨んでいるはずのケイトが嫌がるのでやめました。