第22章 異変
ケイト「だからね…もう、責めなくていいんだよ。
殺そうとしないでいい。傷付けようとしないで欲しい。
だって…大事な人達がいじめっ子と同じになる姿なんて、そういう想いをさせる姿なんて、見たくないもん。
だからね…クレハ…もう、大丈夫だよ」
クレハ「っ…;
あなたも…いじめっ子達も…本当に、バカですね」
ケイト「え?;私って悪い意味で馬鹿!?;」ガーン!
『逆だ逆!!;』
クレハ「ぐすっ…いい意味でです、ケイトだけ」
ケイト「…んーとさ;
皆もさ、それで腹立ったり、
私のその後の惨状をよく知ってるから余計に怒るんだろうけどさ…
それで笑えなくなるのはもっと辛いんだ。
いじめっ子達だってきっと、心から笑えないだろうしさ。
だから…お願いだから責めないでくれ。その情報を振りまくのも、やめて欲しい。
それと、いじめっ子達にも約束するよ。その証拠は訴えるそれにはしない。
そのお陰でというか、そのせいでってことの方が本当に多いけど…
もういいよって当時に言ったのは、もう今更何したって時間もその当時の感情も帰ってこないからって意味だったからさ。
何かして欲しいって気持ちがあるわけでもないんだ。
なんか長々とごめんな!;気持ち悪かったか?;」汗
両手を合わせながら申し訳なさそうに、彼女は言った。
いじめっ子達と話すことなど、苦痛でしかなかったでしょうに…
面と向かって、彼女は話し合おうとしていた。
「いや…こっちこそ、ごめん。
それしかできないけど」
「というか、いじめた奴のこと、よくそんな風に思えるな。
俺達にとってはってことでそういう情報ばら撒き続けたんだぞ?」
ケイト「でもそのお陰で幸せだから。そのせいでの障害は未だに引きずってるんだけどね。
こんな風に話せるようになるとは、思いもしなかったよ。当時は特に」遠い目
『すまん』ぺこり
いじめっ子達は彼女に対してちゃんと面と向かって謝った。
その想いを聞いたからか、理由は定かではないけれど…私には、それが少し嬉しく感じた。