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白い流星【ソードアート・オンライン】

第22章 異変





ぐいっ!!

引っ張られた直後、私は踏ん張った。


このままでは引き下がれない。

そんな思いから、止まりました。



「ふざけんなよ…」

「このまんまで収まりなんかつくかよ!!」

周囲の方々はそう口々に叫び、不満を露わにしました。


クレハ「ケイト…あなたは、それで本当にいいんですか?」

ケイト「…クレハ。

私が当時に言いたかったことや現状については、お前が叫んでくれただろ?

不平も不満も、たくさんぶつけてくれた。
それで他人事に扱われたのはしょうがないし、今更何かしてもらおうってつもりは私にはないんだ。


だから、この件に関してはもういい。

それで後々笑えない方が嫌だ。責めたり殺されたりしたら、哀しむのは『いじめっ子』だけじゃない。
その恋人や家族、子供がいじめられたり、そういうのに繋がっちゃうことだってある。

そんなのは、私は嫌なんだよ。その方が私にとっては特に辛いんだ。


だから…私の為にやめて欲しい。

私の気持ちを想うのなら、やめてくれ。


そして私から一言、言わせて欲しい。

大丈夫だよ…」

クレハ「どこが大丈夫だというのですか!?

だって、あなたは!!;
何度も死に掛けてッ!!;今だって震えてっ;」涙


涙を流しているのか、肩を震わせながら背を向けたままケイトは言い続けた。

それに私は、その姿がどこか無理をしているように感じて…


その彼女の想いを憂いて、涙が込み上げてきた。



ケイト「私さ、いじめられ続けてきたから、父親からのDVもあったから…
どこにも居場所が無くって、心も感情もなくして、笑えなくなった。

私が嫌な思いをするのを嫌だって思う皆のそれを感じられないままになって…
あんな風に狂ったみたいになっちゃったこと(405ページ参照)もあるけどさ…

そのことを後悔はしないよ(くるっ)


だって、そのお陰でクレハに会えた。

だから私は、今…すっごく幸せなんだ」


そう笑いながら、やっと面と向かい合って

最後の二言を、私へ向けて頬に触れて言ってくれた。


笑顔で、心底とても幸せそうに…


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