第21章 波乱の幕開け
~おまけ補足、その後~
・新アイテム
《光:連用法》によって感じる『変化』を感覚というものにイメージを固めつつ、それを板へ合成。
その場合、自身を中心としてここにある周囲の光の点が現れました。
下にある光は下の階層に居るプレイヤー達、上にある光は動揺に上の階層に居る人達でしょう。
それを細かく区分する為に、階層ごとに板を変えるという手法を取りました。
まずは1層にて、《光:連用法》によって感じる『プレイヤーの変化』のみを意識しつつ、ケイトはその『意識』を板へ合成させた。
すると転移門を中心とした「上から見た」1層の全体図と、
そこに居るプレイヤー達を示す『白い光点』が記され、白い光の点が図の上を忙しなく動く様がよく見えました。
念の為、「横から見る」感覚で横に長い板にも合成。
今度は高さ視点で光の変化が見れるようになりましたが、
光の粒が固まっているようにも見え、プレイヤーの一人一人が区別し辛くなりました。
感情の変化を示すように《光:連用法》を合成した所
多種多様の色へと変わったのですが、手前側の光に奥側の光が塗りつぶされて見分け辛かった。
しかし光点がたとえ多数重なっていたとしても
その光点の「色」自体は変化することがなかった為、奥にある光点であっても色だけは見分けることができました。
ケイトは何を思ったか、元通り白の光点としてプレイヤーを示すように戻しました。
それから後、HPバーがイエローに変化=HPが半減するという危険状態になった場合には
デュエル以外にてそのプレイヤーを示す光が『赤』に色が変化するように付与。
デュエルの場合では『青』に色が変化するように付与。
それに伴い、近くにいる警備課の回り方の把握もまた重要となると結論付け
メニューからギルド、ギルドから団員を選択し、プレイヤー名を押して即連絡させるという方針が決まりました。
それをもとに、私達は52階層までを1層と同様に感じ取りながら合成していきました。
そこで感じる人達の状況を伝達するよう、《光:連用法》の効果が「合成先の板」へ付与されているのだと考察。
誰の光点かは解らないようになっていますが、プレイヤー達の動きは筒抜けで隠すことはできないようです。