第21章 波乱の幕開け
それから…
ケイト「あー!!;私の分までええええ!!;」
ヒースクリフ「早い者勝ちだ」ずずっ&もぐもぐ
クレハ「意地汚いですよ;」
ヒースクリフ「謝礼としていただくということで勘弁したまえ」
ケイト「わかった。
なら私も謝礼と思ってチャーシュー全部ひとり占めする!」にやり&キラン
ヒースクリフ「何!?;」
ケイト「メンマもネギもトウモロコシもやるものか」ふっふっふっ
ヒースクリフ「むっ)汚いぞ。
せめてトウモロコシはくれ!」
ケイト「仕方がない。じゃんけんで勝ったものだけだ!!」
クレハ「全く…下らない」溜息&腕組←しかめっ面
こんなにも人が多い中でよくもこう飽きもせずに…
そう考える中
『最初はグー!じゃんけんポン!アイコでしょ!!アイコでしょ!アイコでしょ!』
と何度も繰り返すケイトとヒースクリフのじゃんけん勝負に周囲が群がり
野次馬が二人を囃し立てていました。
それも拳をあげながら、とても楽しそうに…
クレハ「…」むっ
『アイコで!!』
そして汗が滲む二人が腕を振り上げた直後
『しょっ!!!』
二人がグーを出そうとした直後、私も同じタイミングで出しました。
パーを…
ケイト「………え?;」ぽかーん
ヒースクリフ「ん?;」引きつり笑い
クレハ「というわけで、これらの具は勝者である私がいただきますね^^
感謝を込めて♪」
『ずるいっ!!;』
ケイト「ずるいぞクレハあああ!!;」
クレハ「無論、後出しではないので有効打のはずですよね?^^」
『うっ;』たじっ
クレハ「あと…
私が欲しくないと思ったら大間違いですよ?」にっこり
ケイト「あああああああ;やられたあああああ;」頭抱
クレハ「ふふっ^^」くすくす
何故か、こんなやり取りも悪くないと思いました。
漁夫の利のような現象自体、今までなかったですし…
クラスメイトとも、このようなやり取りは出来ませんでした。
敷居が高いやら、近づきがたいやらで
勝手に価値観や固定観念で決めつけられてきましたから…
でも、今ではそれでよかったのだとも思える。
だからこそ…
今、この時がとても楽しいとさえ思えるのだから――(微笑)