第21章 波乱の幕開け
クレハ「二人組の男性で、強く出れない母を下手に見て金を取ろうとする輩でしたよ。
武術で捕縛しようにも
「え?手をあげるの?」「本当は悪く思ってないってことかー?」
とにやつきながら言われて」
ケイト「うん、殴りたい」
クレハ「そう思えるぐらいにイライラしました。
まあ…いずれにせよ、その見た目から周囲から沢山言われてきました。
「一人だけ浮いている」「外人だから強いんじゃない?」「生意気そう」などと…
でも、変わった。
(ケイト「クレハ^^」
目を閉じれば手を差し伸べてくれる光景が、脳裏に浮かぶ。
こんなにも愛しいと想う人など、早々出会えないでしょう…)
笑って手を差し伸べる人がいた(目を瞑る)
そのことで差別をしない、温かな人と出会えた。
どれだけ旅をしても、求めても、見る目は違っていた。
お金や見た目、奇異な目しか向けられなかった。
それだけじゃない。
財産、土地、生まれ、学籍、外見、
人が見るのは、目につくものばかり…
居場所など、どこにもなかった。
家族以外には…心の拠り所などあるわけもなかった。
期待していても仕方のないこと。
いつしか、そう周りを切り捨てていた。
でも、ちゃんと見てくれる人が現れた。
どんな人か、その本質と向かい合って、受け止めてくれた。
後で多大な財産を持っていて狙われやすいことなどを伝えて知ったとしても、差別などしなかった。
差別されることを、距離を取られる覚悟で打ち明けたのに…気になど留めなかった」
ケイト「誰が気に留めるか。
寧ろお前が危険なことに私は腹立つわい」ぷりぷり
ヒースクリフ「済まないが私はまだ知らないのでネタバレはしないでくれたまえよ?」
ケイト「些細な嫌がらせー!(にや&キラーン!)
命狙われる、んなもん知るか!上等だ!!」
ヒースクリフ「済まんがそれは何のネタバレにもなってないと思うぞ?^^;」
ケイト「ええ!?;これで通じないだと!?;」
クレハ「話の続きに戻りますよ?;まったく」溜息&汗
でも、こんなやり取りも…どこか愛しく感じた。
馬鹿みたいにも思えたけれど、そんな些細な事さえも当時は経験し得なかったことなのだから……(微笑)