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白い流星【ソードアート・オンライン】

第21章 波乱の幕開け





クレハ「私の祖父は、先の大戦の折に人種の差別なく、戦場を駆け回って助けられる人を助けて回っていたらしく
国同士の戦争にも関わらず、殺すのも忍びなく「殺さず」を貫き、部隊から抜け出して沢山の人を助けていたそうです。

その折、外国人と知り合い…恋に落ちた。


そして唯一の子である母は
外国人、アメリカ人である祖母の外見を引き継がなかったものの

その子である私が隔世遺伝からか、外見を引継ぎ
『この子なら自分達にもできなかったことができるだろう』と祖父が感じたらしく、その期待を一身に受け、クレハの名を承りました。


古くは中世から、先の大戦に至るまで、この地で戦争が起こる度に…
慈愛の家訓として、沢山の人を救っていたそうです。

山と大沼に挟まれた田舎へ隠れ住み、匿っていたとも…



「我が一族に伝わる武術は、人を護るための武術だ」と、祖父は誇らしげに言っていた。

私もまた、この家に生まれたことを誇りに想っています^^


この武術は、武器となり防具にもなる。ただ使い方を誤れば殺してしまうことにもなる。
だからこそ、きちんと身に付け、その武術を持って成した事には責任を持つべきだと重々教えられた。

私は、それに応えたかった。


何より、祖父と母を護りたかった。



治療院を作り、「慈愛」の家訓に基づき、敵味方の区別なく治療を行う為に
反発を抑えるべく、秘密に運営されていた。

快く思わなかった為に、地下で秘密の場所が作られたのです。


敵味方の区別なく、翻っては「後先」を考えず…

苦しむ人々を捨て置けない、捨て身の優しさにして、1500年にも渡って続いて来た家訓。


私の実家の家訓…「慈愛」は、身体を張って守った歴史。

その治療院には、先人達が研究を積み重ねてきた武術の数々を記した書物もあります。
その多くは科学の進歩によって顧みられなくなってしまいましたが」


ケイト「私、見てみたい!」キラキラ

クレハ「あなたならそう言うと思いましたよ^^」


その無邪気に笑う瞳に、私は笑い返した。


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