第20章 ピックアップ記念スペシャル
罰ゲームとして、ケイトを動けないように胡坐をかかせた後に両腕を後ろへ縛り上げ
以下のことを敢行してみました。
キバオウ「半分脱がせるんはどうや!?」
クレハ「却下です」
クライン「入ってくんな!;」
キリト「何でこいつを呼んだんだ?;」
アスナ「さあ?;」
一人馬鹿なことを言い出す人がいましたが無論スルーしました。
・普通を学ぶ
ケイト「お前らの普通を押し付けるな!!;
私にとっては普通じゃなかったんだから解るわけがないだろう!;
殺そうとされて普通だったんだ!;傷付けられて普通だったんだ!;誰も哀しまなかったんだ!;
泣き叫んだって!助け求めたって嘘つき呼ばわりされるだけで助けてくれたことなんてなかった!!;
おかしいなんて一度だって思われなかったんだ!;途中でいじめやDVをやめてくれることなんてなかった!!;
そんな環境だったのにっ!!;
お前らが持つ普通が「本当の普通」だなんて言われて、それを簡単に受け入れられるわけがないだろっ!!!;」涙
クレハ「正論ですね…;」
『ごめんなさい;』
しゃっくりを上げながら何度も泣き叫ぶケイトに、私達は申し訳ない気持ちになり、一同全員で謝りました。
・相手の気持ちを考えよう
クレハ「たとえ相手側の普通は解らなくとも、死なれれば哀しいということぐらいは解るでしょう?」
ケイト「そんなの死んでも嫌だああああああああああああっ;;;;」ぶわあっ!!!
その瞬間、涙腺が切れたようで涙が滝のように溢れ出てきました。
それから私にしがみついてきたわけで…;
クレハ「一度…何度も周囲から狙われて、その双方が、誰かが傷付くぐらいならと…その身を差し出しましたね?」
ケイト「う…うん;」
クレハ「その生き様に、PoHは「How beautiful!」と言っていましたが、私はそうは思いません。
私は、あなたともっと生きていたい。もっと共に、色んな想い出を築きたい。
どんなに哀しくとも、あなたがいてくれれば…そう思っています。
だと言うのに…それを差し出してしまえば、何も残らないでしょう!!」涙目
自然と涙が滲む中、私は語りかけた。
(ちなみに「How beautiful!」の意味は「なんて美しいんだろう!」)