第20章 ピックアップ記念スペシャル
後日、12月28日…私とケイトは狩りに出ていました。
12月27日はゆっくりとケイトと二人っきりで休みを取っていました。
ケイトは一日寝たきりで、ぐっすりと寝込んでいました。
疲れがたまっていたようで、フォロー課に配属されている医者に聞いた所によると『過労』だそうです。
食欲も湧かず、少し目を覚ましてもすぐに眠ってしまう為
ずっと眠ったきりで、こちらとしては見ていてとても心配になりました。
やはり、花火だとか他のイベントなどで相当無茶をしたのですね…;
後に団員に聞いたのですが、私にばれないようにあちらこちらへと駆け回っていたそうですので;
気付かなかったことに責任を感じつつも、私はその日一日を看病に徹しました。
その看病の甲斐あってか、ケイトは今元気に走り回っています。
まあ…狩りと言っても例のエメラルドのクエストなので、当然と言えば当然なのですが;
何分光が解けた瞬間に終わりという理不尽クエストなので、寧ろ走らなければその瞬間に確実に殺されます…
まあ、こちらはケイトが囮でヘイトを稼ぎ過ぎなぐらい働いてくれているので
全く動かなくても無反応ですが…;
年越しそばは何杯も食べる人もいる為、念のために人数の3倍ぐらいの量を作って
ギルド倉庫ではなく別の貯蔵庫とも言える倉庫へデータ化して保存しておきました。
警備は警備課に任せております。報酬はぜんざいです。
無論、おせち料理やお雑煮もまた6倍量あります。
というのは今は置いておきましょうか…;
ケイト「クレハあああ;爆缶の手が止まってるぞおおおおお;」
だだだだっ
クレハ「すみません!今すぐ攻撃に回ります!!」さっ(構え)
ケイト「え!?;でも攻撃されたら」
クレハ「光で足場にして避けます!」
だっ!!
クレハ「同時に行きますよ、ケイト!」
ケイト「うん!」
クレハ&ケイト『無尽連斬!!』
その瞬間、HPバー100本が現れては消え現われては消えという事象を繰り返しました。
83568回も倒し続けた後、ようやく倒れたそれを前にして
私達はようやく一息つきました。
当時はそれまで11時間かかって体感時間にして22年もかかったそうですが
私とのタッグの場合、一回の受注につきクリアまで2時間半、体感時間は5年で終わりました。